新型コロナウイルスの感染状況を見れば、これまでと同じようにはできない。それは分かる。しかし、クラブの経営は大きな打撃を被っているのではないだろうか。 Jリーグは7月10日から、観客を入れて開催している。ところが、各クラブにとって必ずしも喜べる状況ではない。「5000人」の収容制限が設けられているからだ。 1万5000人収容のスタジアムであれば、1万人分の入場料収入を最初から諦めなければならない。Jリーグが開示しているクラブ経営情報によると、各クラブの営業収益の1位はスポンサー収入で、次が入場料収入である。収益の大きな柱を削られてしまっているのだ。 現場の声を聞いてみる。 湘南ベルマーレの水谷尚人代表取締役社長が、ストレートな思いを明かしてくれた。ホームタウンの人々やスポンサーとの距離が近く、ファン・サポーターとの関係も密接なこのクラブは、様々な情報を可能な限りオープンにしている。 「制限付