ワークショップには、具体的な課題が無く、成果として何を作るかという共同意志が明確でないケースが多いことについての批判もある。安直なものにしないためには、適切なコンテクストの構築が必要だろう。 黒須教授 2013年6月20日 ワークショップが流行するようになって久しい。HCDの分野で行われているワークショップは、数人が一つのグループになって、与えられたテーマで議論を行ったり、その結果を模造紙にまとめたりするもので、その基本的な効果は、他人との共同作業によって自分とは異なる視点や考え方を知ることが出来、さらに一つの目標に向かって全員が力を合わせることにより達成感が得られることが出来る点だろう。消極的な意味合いでいえば、傍観者であることが許されず、何らかの形で社会的な参与をすることになり、それが結果としての複数視点の理解や達成感の享受につながってゆく。モデレータなり教師側からすると、参加者には実