ヤンマーパワーテクノロジーは2024年10月2日、日本財団の「ゼロエミッション船の実証実験にかかる技術開発助成プログラム」において、内航船舶向け「発電用パイロット着火式水素4ストローク高速エンジン」の陸上実証試験を進め、定格出力約500kWでの運転に成功したと発表した。 今回実証したパイロット着火式水素エンジンは、少量のディーゼル油を点火源(パイロット燃料)として、水素燃料と空気の予混合気を燃焼させる方式となる。この運転により、同方式の水素エンジンとしては、世界最高レベルの水素燃料比率と約500kWの出力を業界に先駆けて実現したとする。 今後は、パイロット燃料としてバイオ燃料を用いることによるゼロエミッション化試験を引き続き実施する一方で、2026年の実証運航に向け船級認証の取得を目指すという。 日本財団のゼロエミッション船プロジェクトでは、2050年に内航分野におけるカーボンニュートラル