「ウィルコムが目指すのはガラパゴスケータイではない」──ウィルコムは5月26日、新スマートフォン「WILLCOM 03」や、次世代PHSのブランド名「WILLCOM CORE」などを発表した。喜久川政樹社長は都内で開いた発表会で、スクリーンに映したガラパゴス島の写真をバックに、国内の携帯電話事業者とは一線を画していく姿勢を明確に示した。
「都市部で高いスループットが出るのはウィルコムのWiMAXだけですよ」。先日、雑談中に耳にしたある通信事業者幹部の言葉に驚いた。驚いた理由は2つある。1つは、次世代の高速無線通信方式として競合となるモバイルWiMAXが、宣伝されているほど都市部ではスループットが出ないだろうと指摘したこと。もう1つは、“ウィルコムの次世代PHS”ではなく“ウィルコムのWiMAX”という言葉を使ったことだ。 “ウィルコムのWiMAX”という言い方は、いろいろな意味で示唆に富む。以下、それを説明することで次世代高速無線通信の行方を占う材料になればと思う。 WiMAXも次世代PHSもLTEも物理層は同じ モバイルWiMAX(以降は単にWiMAXと書く)と次世代PHS、それにW-CDMAの後継となるLTE(Long Term Evolution)は、互いに非常に似通った技術だ。いずれも物理層に「OFDMA」(Ort
「次世代PHSの実現に向け,社員が今,世界中を飛び回っている――」(ウィルコム 代表取締役社長の喜久川政樹氏)。 ウィルコムは,春商戦向けの携帯電話機およびデータ端末の発表会(ITpro関連記事)において,次世代PHSの開発状況の一端を明らかにした。 次世代PHSは,OFDMA(orthogonal frequency division multiplex access)とMIMO技術を活用し,下りで20Mビット/秒を目指す通信方式。総務省は2007年12月21日,ウィルコムに2.5GHz帯の事業免許を与えた(Tech-On!関連記事)。ウィルコムは2009年4月に日本で試験サービスを開始し,同年10月に商用サービスに移行する計画である。 ウィルコムは次世代PHSの立ち上げに当たり,冒頭の喜久川氏の発言が示すように,海外企業との提携を積極的に進めている。 提携の目的の一つは,基盤技術の開発
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