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読者からの質問にお答えします。すべて事実を回答します。 したがって、これは医療相談ではありません。このコーナーに質問される方は、必ずこちら(2010.12.5.更新)をお読みください。 最近の精神科Q&A 【4781】統合失調症の前駆症状と診断された息子への対応について (2024.01.05.) 【4780】ここ最近被害妄想をしてしまうようになりました (2024.01.05.) 【4779】うつ病と自称する後輩への疑惑 (2024.01.05.) 【4778】周りの環境が整う中で少しだけ精神的に安定したと思います(【3482】のその後) (2024.01.05.) 【4777】コミュニケーションが苦手なだけでは発達障害とはいえないのでしょうか (2024.01.05.) 【4776】発達障害ではないと精神科で診断され、絶望しています (2024.01.05.) 【4775】特定の方から
私が研修医時代に教わった精神医学用語のうち、いちばん釈然としなかったのがこの言葉である。 「プレコックス感」とは、1941年ごろにオランダのリュムケという精神科医が言い出した言葉であり、簡単に言えば分裂病の患者と面と向かったときに感じるなんとなくいやーな感じのこと。なぜそんなものに「プレコックス感」などという大仰な名前がついているのか、私にはさっぱりわからなかった。しかも、それが分裂病の診断に有用だときいて私はのけぞった。 「なんとなくいやーな感じ」で分裂病を診断していいんかい、おい。 二種類の精神医学事典で「プレコックス感」を引いてみたが、載っている説明はおそろしく歯切れが悪い。「分裂病者に相対したとき観察者のうちに起こる一種言いようのない特有な感情」(弘文堂)、「〈その感じ〉は言葉ではなんとも表現しがたく、表情のかたさ、冷たさ、態度のぎごちなさ、感情疎通性のなさ、奇妙な唐突さなどととも
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