サーバ仮想化ブームの一方でファイルストレージの管理の問題が見落とされていないだろうか。ストレージに対する非効率な投資やその結果生じた運用・管理の負荷増大によって、今日もシステム管理者は会社で朝を迎える。 サーバ仮想化は花盛りだが…… エンタープライズITは空前の仮想化ブームである。仮想化に関連したセミナーには参加者が大勢詰めかけ、仮想化をテーマにした記事や広告がメディアを賑わせている。ただ、そのほとんどがサーバ仮想化を論じたものだ。確かに、ITコストの8割が保守・運用に費やされ、ビジネスロジックの改善や新たなテクノロジーの導入といった戦略的なIT投資は2割程度に伸び悩む現状で、サーバの台数削減をはじめ、利用率の向上や迅速なアプリケーションの導入、コストの抑制といったメッセージは大変魅力的に伝わる。 だが、ITインフラ全体を俯瞰してみると、スイッチやルータ、ロードバランサなどのネットワークイ