お店をオープンしてから今日で1年が経つ。 東京という明るくも騒がしい街に拠点を置くことに決めてからというもの、のんびりと平凡だった日々は急激に姿を変えていった。 そのスピードはあまりにも速く、ゆえに視界の狭さはF1レーサーのそれであった。振り落とされそうになったことも何度かある。 のろまで鈍感なぼくが「お店を潰してなるものか」とがむしゃらに動きまわったことで得たものはたくさんあり、同時に失ったものもあった。 念願の開業 同級生3人で「バーをオープンしよう」と決めてから、ずっとそれを目標にしてやってきた。 開業資金はクラウドファンディングであつめ、内装工事はイベントにしちゃってみんなでやった。ぼくの飲食経験はといえば、半年バイトしたくらいだ。 メンバーは水中パフォーマーとホームレスとブロガー。ようわからんことをやっている25歳の同級生たちが東京に「ひみつきち」をコンセプトにしたバーをつくった