能登観光の玄関口のJR七尾線・和倉温泉駅(石川県七尾市)。特急「能登かがり火」や一部の特急「サンダーバード」の始発・終着駅でもあるが、近年は乗降客が減少。JR北陸線の粟津駅(同県小松市)とともに三月、無人化された。 新型コロナウイルス感染拡大が本格化した二〇二〇年八月、JR西日本は石川県内で十二駅、富山県内で九駅を新たに無人駅にすると発表した。三〇年度までには、両県にある駅の八割超に上る五十三駅が無人駅になる見通しだ。 今年四月には一九年度に一日の平均乗客数(輸送密度)が二千人未満だった十七路線・三十区間を発表し、路線見直しの協議を沿線自治体に要請。石川、富山の両県に対象路線はなかったが、城端線・氷見線は四〇年度に一九年度比で29%減る見通しで、対応が求められている。