日本の森林は国土の3分の2を占めるが、森を守る担い手である林業を取り巻く現状は深刻だ。国産材の価格は下落が続いており、採算が取りづらくなって久しい。それにつれて、就業人口が減少した。そのような状況下、他人や国・地方自治体の森林を無許可で伐採する盗伐が最近増えているそうだ。その実態について、森林ジャーナリストの田中淳夫さんがレポートする。 全国的に多発する盗伐 今年9月、宮崎市で森林所有者に無断で伐採届が同市に提出され、所有者の知らないうちに約2000平方メートルのスギ林が伐採されていたという事件が発覚した。その伐採届は昨年11月に提出され、所有者の氏名や押印もあったのだが、その所有者はすでに死亡していた。同市は盗伐の可能性が高いとみている。所有者の親族は、宮崎北署に被害届を提出した。 森林法では、伐採を始める90日前から30日前までに、「伐採および伐採後の造林の届出書」を市町村に提出しなけ
環境や景観の保全が求められている世界文化遺産の富士山で、登山道のトイレの無い場所に多数の汚物が放置されていることが分かりました。国は保全計画をユネスコに提出するよう求められていて、専門家は日本の管理能力が問題視されるおそれがあると指摘しています。 富士山の夏山シーズンの終了を受けて静岡県が登山道を調査したところ、須走ルートの5合目から900メートルほど登った場所に10メートル四方にわたって多数の汚物が放置されていました。富士山の登山道には複数のトイレが設置されていますが、5合目と新6合目の間にはないということです。また、山頂の東側にも複数の汚物があるということです。 富士山は平成15年に世界自然遺産を目指しましたが、汚物の放置がユネスコから問題視されて国が推薦を見送る理由の一つになり、静岡県などが微生物で処理するトイレの設置を進めました。去年、世界文化遺産になってからは環境や景観の保全が厳
視界を遮り、方向感覚を失わせ、8人の命を奪った猛吹雪。春の足音が聞こえ始めた3月の悲劇に知人らは言葉を失った。 「たった一人の娘の存在を張り合いに頑張っていた。これからが踏ん張りどころだったのに」 亡くなった湧別町、漁師岡田幹男さん(53)の中学の同級生だった漁師増山勝広さん(53)はそう言って唇をかんだ。 雪の中、岡田さんは長女で小学3年の夏音(なつね)さん(9)を抱いて守った。夏音さんは父の胸の中で泣き続けていたという。 岡田さんは一昨年に妻を亡くした。夏音さんと2人で暮らしながら、ホタテやカキなどの養殖をしていた。近所の人などによると、岡田さんは夏音さんと一緒に朝ごはんを食べるために漁の時間を遅らせ、夏音さんの好きなハンバーグをよく作っていたという。近くの商店主の男性(63)は「一人娘のためにひな祭りのケーキを予約し、一緒に祝うのを楽しみにしていた」と話した。
□VTR-1 河原のクマ (長野市) ○岩渕C: 「くらし☆解説」です。今日は「クマにご注意」。 藤原 正信 解説委員とおとどけします。 各地でクマが出没し始めています。 今日は、なぜ秋にクマの被害がふえるのか、そして被害を防ぐにはどうしたらよいかを考えます。 今月はじめに長野市内にクマが現れたというニュースがありました。その映像です。 □VTR-2 ヤブのクマ 川沿いを走るクマ (長野市) (10月5日)長野市内で発見されたツキノワグマです。 駅や市の中心部県庁付近に出没。袖花川(そでばな)沿い。 80~90kgもあるオスでその日の夕方に射殺されました。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ●藤原解説: 環境省によると8月までのクマの目撃数は全国で8400件近く。 去年の1.6倍だということです。 岩渕さん、この時期にクマが出てくるのはなぜでしょう? ○岩渕C:
雲仙・普賢岳の平成新山。左奥は島原市内=5月30日、長崎県島原市、朝日新聞社ヘリから、森下東樹撮影 長崎県の雲仙・普賢岳で43人が犠牲となった大火砕流発生から3日で20年を迎える。この日を「いのりの日」としている同県島原市では午前10時から「犠牲者追悼式」を開催。発生時間の午後4時8分にはサイレンを鳴らし、全市民が慰霊の祈りを捧げ、復興から振興への誓いを新たにする。 普賢岳は1990年11月17日、198年ぶりに噴火。96年6月の終息宣言まで、火砕流が9432回、土石流も32回発生した。住民避難は最大時約1万人、期間は最長6年に及んだ。 島原市と旧深江町(現・南島原市)の建物被害は約2500棟。被害総額は商工・農林水産業も含めて約2300億円。復旧・復興対策に約4546億円が投じられ、国直轄の砂防工事を除き、ほぼ完了した。 島原市など島原半島3市は観光客を取り戻すため、噴火で出現し
津波直後の名取市沿岸部。写真下は名取川(北側から南向きに撮影)=宮城県名取市で2011年3月11日午後5時35分、本社機から貝塚太一撮影 東日本大震災の津波により広範囲に浸水被害が出た仙台平野で、川を逆流する津波の速度は陸地部分の2倍を超えていたことが、千葉工業大(千葉県習志野市)などの国際研究チームの分析で分かった。逆流した津波は川の堤防を越えて宅地を襲い、大きな被害を出した。今後、各自治体による防災計画や避難計画の見直しでは、津波の速度の違いも考慮にいれる必要があるとしている。 研究チームは、3月11日に宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区で撮影された映像を使い、津波第1波の先端の速度を解析した。海岸から約2キロ、名取川から800メートルの陸地では秒速3.0メートル(時速10.8キロ)だったのに対し、名取川を逆流する津波は秒速6.5メートル(同23.4キロ)だった。 千葉工大惑星探査研究セ
JR東海が2014年度着工を目指すリニア中央新幹線で、南アルプス貫通の長大トンネル(長さ20キロ程度)を長野、山梨両県側からだけでなく、静岡県内の中間地点付近からも掘削する計画を進めていることが18日、分かった。「斜坑」と呼ばれる作業坑を設け、本坑の途中から長野、山梨両方面に向けて掘削。最高難度の掘削技術を要する地質を踏まえ、27年の東京−名古屋間開業に向けて工期短縮を図る狙いだ。 JR東海は同日、国土交通大臣による中央新幹線の営業主体・建設主体の指名に同意する文書を国交省に送付。国交相は来週中にも、南ア貫通のCルートを記した整備計画を決定する見通し。同社は、静岡県など地元関係者の協力を得て斜坑掘削に取りかかりたい考えで、既に環境影響評価(アセスメント)手続きなどに向けた調整を始めている。 南ア中南部は、大井川源流部の静岡市最北部がくさび形に食い込み、南ア山系に囲まれ谷間のような地形を
旧ソ連のチェルノブイリ原発事故で汚染された土壌浄化のため、現地で試みられている菜の花を使った土壌浄化の、日本への転用に向けた準備作業が始まった。農林水産省では現地・ウクライナに幹部らを派遣。菜の花の放射性物質(放射能)吸収に関するデータ収集などに着手した。ただ、東京電力福島第1原発事故の被災地に応用するには、早くも課題が見えている。 「あちらにはデータが山ほどある。日本の研究者が現地の研究機関などから成果を学び、日本に合わせ研究することになっている」 菜の花による浄化実験が行われているウクライナ北部のナロジチ地区を視察した篠原孝農林水産副大臣は4月末、そう明らかにした。すでに日本の研究者が現地入りしている。 ナロジチはチェルノブイリ原発から西に約70キロ。1986年の事故から25年を経た現在も、食用作物の作付けが地区の95%で禁止されている。浄化実験は日本のNPO法人「チェルノブイリ救援・
気象庁は8日、3月に発生したマグニチュード(M)6以上の地震は77回を数え、過去3年の月平均の約50倍に上ったと発表した。 また、全国の20の火山で平常時よりも地震が増加したとしている。同庁地震火山部は「東日本大震災以降、全国的に地震活動が活発化しており、大震災との関連性は否定できない。歴史的には巨大地震から数か月後に火山が噴火した例もあり、注意深く監視していきたい」と話している。 同庁によると、3月の1か月間に、M6以上の地震が、東日本大震災(M9)の震源域とその周辺で計74回発生した。それ以外にも、12日に秋田県沖(M6・4)と長野・新潟県境付近(M6・7)の地震が発生。15日には静岡県東部でもM6・4の地震が起きた。M6未満だが、岐阜県飛騨地方や茨城県南部などでも、大震災以降に地震活動が活発化したとしている。 また、長野・岐阜県にまたがる焼岳や富士山、箱根山、阿蘇山など、北海道から九
海外資本による森林買収が北海道などで相次ぐ中、山形県を縦断する最上川の源流の森林をシンガポール在住の外国人男性が購入したことが、県の調べで分かった。購入目的は不明で、住民らからは「乱開発されると水源が危ない」と不安の声が上がっている。 関係者によると、男性は米沢市の市民が所有していた私有林約10ヘクタールを購入し、別荘用として平成22年7月、県に届けた。ホタル観賞で知られる小野川温泉の南西に広がる森林で、近くの「弁天沼」は住民が訪れる花見の名所でもある。 国土利用計画法では1ヘクタール未満の森林取得は届け出不要だ。県は外資がほかにも土地購入をしている可能性があるとみて調査を行う。林野庁が昨年12月にまとめた報告によると、外資による森林買収は北海道29件、神戸市1件の計30件で、年明け以降も山形県を含む数件の報告があるという。
拘留中のシーシェパードメンバー「日本は憎むべき国じゃなかった。代表のやり方は間違ってる。家族に逢いたい」 1 名前: オオカミウオ(岐阜県):2010/05/23(日) 20:15:43.32 ID:Fz/W1duj ?PLT 調査捕鯨妨害事件で東京拘置所勾留され、27日に初公判を迎える米団体シー・シェパード(SS)のメンバー、ピーター・ジェームス・ベスーン被告(45)=ニュージーランド国籍=は23日までに、産経新聞との接見に応じた。同被告は、自身を「ラストサムライ」と呼び徹底した法廷闘争を叫ぶSS代表のポール・ワトソン容疑者(59)=カナダ国籍=は「間違っている」と語り、ミゾをうかがわせた。 ワトソン容疑者はベスーン被告が拘束されて以来、「日本は違法な捕鯨を終わらせるための(抗議行動の)結集地となる」と主張し、法廷闘争のための寄付を募り、各国の日本大使館で抗議デモを行うよう支持者ら
このエントリーは、経済学を人文科学のひとつにしている人(バカ)がいる、という「驚き」から書かれた。 少し弁護しておくと、人間、自分と近い立場については細かく分けて見るが、自分から遠くなるほど「いっしょくた」に見えるものである。 たとえば理系の人にとっては「文系」はすべからく同じに見えるのかもしれない(逆に文系からは「理系」はすべからく同じに見えるのかもしれない)。 まあ、しかし最初から、そう決めつけるのはあまりに失礼だ。 事実、個人的に意見を交わすことのある「理系の人」は、人文科学や社会科学についても実に多くの知識と見識を持ち合わせている。 では「経済学を人文科学のひとつ」として扱う人間が、特別に知識に欠けアタマが悪く、新聞の論説記事はもとより4コママンガのオチもわからないというのだろうか(論説記事の方はしばしばオチがないけれど)? とりあえず分割図を描いてみた。 (1)理系/文系の区分…
富士山を下山してきた片山右京さん(右端)。捜索にあたった山岳救助隊員らと合流した=18日午後0時29分、静岡県御殿場市、本社ヘリから、水野義則撮影 元F1レーサーの片山右京さん(46)ら男性3人が富士登山中に遭難した事故で、静岡県警の山岳遭難救助隊が18日午後0時20分ごろ、御殿場口登山道を1人で下山中の片山さんを発見し、無事保護した。まだ見つかっていない2人について、片山さんは「亡くなっている」と説明。県警は同日午後2時過ぎにいったん捜索を打ち切り、19日午前6時から再開する予定だ。 御殿場署によると、片山さんは発見当時、標高2200メートル付近を自力で歩いていた。救助隊員に「仲間を助けられなかった」と話したという。 同署によると、行方がわからないのは、いずれも片山さんの会社の同僚の堀川俊男さん(34)=横浜市港北区大倉山3丁目=と宇佐美栄一さん(43)=東京都八王子市元八王子町2
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