シリーズ学術出版を学ぶ(28)- 学術情報流通の未来 日時:2023年9月29日(金)午前10時より正午まで 場所:zoomによる配信 同時に、下記の場所での開催を行います。先着20名様とさせてください。 ワイム貸会議室 お茶の水Room E 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2丁目1−20 お茶の水ユニオンビル 4F アクセス https://waim-group.co.jp/space/ochanomizu/access.html お申込みはこちらへ お申込み期限:9月27日(水)正午 なお、自動で受付メールは送信されません。追ってご参加を御受けした旨、お知らせします。 概要 プレプリントサーバは今後、学術情報流通の中で、どのような役割を担うようになるのか?それは我々の想像を超えていくのだろうか?といった疑問を踏まえ、すでに、プレプリントサ-バについては貴重なご講演をなさって
2022年12月8日、PLOSが、地球科学分野のプレプリントサーバ“EarthArXiv”とのパートナーシップを発表しました。 今回のパートナーシップにより、“PLOS Climate”、“PLOS Sustainability and Transformation”、“PLOS Water”に投稿する著者は、2023年以降、投稿システムから直接EarthArXivプレプリントサーバに原稿を自動転送するオプションを利用できるようになるとあります。 EarthArXivとのパートナーシップは、生命医学分野のプレプリントサーバbioRxiv、医学分野のプレプリントサーバmedRxivに続く、PLOSにとって3件目のプレプリントサーバへの統合であると述べられています。 PLOS announces partnership with EarthArXiv(PLOS, 2022/12/8) http
プレプリントサーバarXivに2021年2月5日付で、独・マックスプランク人口学研究所(MPIDR)のAliakbar Akbaritabar氏とドイツ高等教育科学研究センター(DZHW)のDimity Stephen氏による共著文献“A Disciplinary View of Changes in Publications’ Reference Lists After Peer Review”が公開されています。 同文献では、査読が学術論文にどのような影響を与えるかについての考察が行われています。著者らは従来このような研究が社会科学分野と医学分野に偏っていたことを受けて、複数分野を対象とする研究を試みました。Digital Science社のディスカバリープラットフォームDimensionsを用いて、約6,000件の学術論文を対象に、査読を経る前のプレプリント版と査読を経て出版社から公
2020年12月16日付で、Nature誌のオンライン版に、同誌の収集・分析したデータに基づいて、2020年の新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行が学術出版・研究成果公開にどのような影響を与えたかを解説する記事が掲載されています。 同記事では、主に次のようなことを指摘しています。 ・Digital Science社のディスカバリープラットフォームDimensionsのデータによると、2020年に発表された論文の約4%が新型コロナウイルス感染症に関連している。医学文献データベースPubMedでは、2020年に索引された論文の約6%が新型コロナウイルス感染症に関連している。 ・米国の人工知能(AI)技術開発等の専門企業Primer社の、PubMedに収録された新型コロナウイルス感染症関連論文に対する分析によると、当初は感染症の拡大・入院患者の予後・診断・検査などのテーマが扱われていたが、5
Editage Insightsは、11月12日、「プレプリントの成長は査読への信頼を揺るがしているのか?」と題する記事を掲載した。 本記事は、査読プロセスを経ないプレプリントのメリットとデメリットを紹介し、プレプリントを利用した質の高い科学の普及を提案している。 プレプリントのメリットとして、研究成果発表の迅速化と優先権確保、アクセスのしやすさ、公開レビューの機会があるなどを挙げている。一方デメリットとして、科学的整合性を危険にさらす、読者は自分の世界観にあった情報のみを選択、人目を引く派手な結果になりがち、膨大な数のプレプリントから質の高い研究を見つけられないなどを示している。 本記事では課題の解決として、論文撤回の理由をプレプリントサーバーが公開していること、bioRxivとmedRxivの広範なチェック体制、AIを活用した原稿チェック機能などを紹介している。 [ニュースソース] プ
2020年1月13日付けのNature誌オンライン版記事で、非営利団体Center for Open Science(COS)が提供するサービスを利用している複数のプレプリントサーバ・リポジトリが、同団体が導入した利用料金が払えず、閉鎖や別サービスへの移転等を検討する事態になっていることが報じられています。 COSは主題リポジトリ、地域別リポジトリなど26のリポジトリをホスティングしていますが、各リポジトリの運用者に対し、2020年から投稿数に応じて利用料金を導入することを通知していました。この料金の負担が、特にボランティアベースで運営されている途上国等のリポジトリ等には重くのしかかっているとのことです。すでにインドネシアからのプレプリントを受け付けるINA-Rxivは資金調達に失敗し、終了日はまだ定まっていないものの、運営者はサービス停止を決定したとされています。INA-Rxivは16,
Nature誌は、2月13日、"Popular preprint servers face closure because of money troubles"と題する記事を公開した。 本記事は、プレプリント向けプラットフォームを提供するCOS(Center for Open Science)が利用料を2020年から課すことを受けて、インドネシアのローカルプレプリントサーバーINA-Rxivが資金不足により閉鎖することを紹介。同様にボランティアで運営されているArabiXiv、AfricArxiv、IndiaRxivなどの先行きも不透明であることを示している。一方、MarXiv、EarthArXivなどはCOSの利用を取りやめ、他のプラットフォームへの移行を考えているという。 INA-Rxivの立ち上げに関わった研究者やCOS関係者のコメントも紹介している。 [ニュースソース] Popul
2019年6月5日、医学分野(medical and health sciences)のプレプリントサービス“medRxiv”の立ち上げが発表されました。論文の受付開始日は2019年6月6日、サービス開始日は2019年6月25日としています。 medRxivは、bioRxivを運営するコールド・スプリング・ハーバー研究所(CSHL)と医学系雑誌出版社BMJ、米・イエール大学の3機関共同運営によるプレプリントサービスで、査読前の医学分野の論文を受付し、新しい知見の迅速な共有やフィードバックを受けるためのプラットフォームを無料で提供するものです。 medRxivが受付した論文は「査読前」であることが明記されますが、DOIが付与されウェブ上で発見・索引付け・引用が可能になります。 Coming soon: medRxiv(medRxiv) https://connect.medrxiv.org/
第2回SPARC Japanセミナー2017<報告> 2017年10月23日から10月29日まで行われた国際オープンアクセスウィークの翌日,2017年10月30日に国立情報学研究所(NII)において,第2回SPARC Japanセミナー2017「プレプリントとオープンアクセス」が開催された。 開会にあたって,司会を務めた情報・システム研究機構ライフサイエンス統合データベースセンター(DBCLS)の坊農秀雅氏より,幅広い分野で急速に普及しつつあるプレプリントサーバのこれまでの機能と運営について振り返り,各界の関係者からの提言を受けて今後のオープンアクセス(OA)を展望するという趣旨説明があった。 arXiv.org会員コンソーシアム代表でもある京都大学図書館機構長の引原隆士氏からは,物理学,数学分野を中心としたプレプリントサーバarXiv.orgの現状と現在検討中の次世代システム構想について
生物学の研究者の間ではプレプリントが普及し、生物学分野のプレプリントサーバーbioRxivの収録論文数は1万1,000本以上となった。自由な再配布・再利用を認める著者もいれば、制限的条件を付す者もいる。 ネイチャー誌6月16日付け記事"Biologists debate how to license preprints"(試訳:生物学者、プレプリントのライセンスの扱いを議論)では、普及するプレプリントのライセンスをどう扱うべきかを考察する。 bioRxivでは、投稿者はさまざまなライセンスから選択できるようになっている。bioRxiv統計によると、ライセンスを付さない、つまり無断複写・転載禁止を選択するものが29%にのぼった。他方、物理学分野のプレプリントサーバーarXivは論文の配布への非排他的権利をデフォルトとしており、テキストマイニングは論文の「フェアユース」であり、米国の著作権法に
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