2022年6月21日付のNature誌オンライン版で、“Many researchers say they’ll share data — but don’t”と題された記事が公開されました。 記事では、BioMed Central(BMC)が刊行する282ジャーナルで1か月に掲載された生物医学・健康科学の論文3,556件についての、クロアチア・カトリック大学のLivia Puljak氏らによる分析・調査結果が紹介されています。 記事によると、381件の論文ではオンラインのリポジトリに蓄積されたデータへのリンクが含まれ、1,792件の論文ではデータセットを要求に応じて共有することが表明されていました。しかし、後者の内、90%以上の著者がデータ共有の要求に対して無返答であった、または拒否したと述べられています。 研究者からは、拒否する理由として、データ共有のための同意が取れていないこと、プロ
研究データの公開・利用条件指定ガイドラインの策定 国立情報学研究所・南山泰之(みなみやまやすゆき) 研究データの流通・利活用の促進に当たっては,データに明確な利用条件が付与されることが不可欠である。著者が委員長を務める研究データ利活用協議会(RDUF)研究データライセンス小委員会(以下「ライセンス小委員会」)では,研究データの利用条件を分かりやすく表示・確認することを目的とした「研究データの公開・利用条件指定ガイドライン」を2019年12月に策定し,2020年2月に公開した。本ガイドラインの想定読者は,データを公開または再利用する研究者(大学・企業等)や技術者のみならず,データ公開を支援する機関(学術機関,図書館,学協会,学術出版社等)の担当者をも含む。以下では,策定までの背景や経緯及び構成の概要について紹介する。 ●背景と経緯 「研究データの法的相互運用性:指針と実施のガイドライン」(E
研究データ利活用協議会(RDUF)のウェブサイトで、RDUFのリサーチデータサイテーション小委員会が作成した成果物として、リーフレット「研究データにDOIを付与するには?:5分で分かる研究データDOI付与」(2019年12月20日作成)が公開されています。 研究データにDOIを付与するには?:5分で分かる研究データDOI付与 [PDF:2ページ] https://japanlinkcenter.org/rduf/doc/rduf_rdc_doileaflet.pdf 参考: E2233 – リーフレット「研究データにDOIを付与するには?」の製作 カレントアウェアネス-E No.386 2020.02.27 https://current.ndl.go.jp/e2233
2019年11月26日、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)バイオサイエンスデータベースセンター(NBDC)は、FAIR原則の日本語版を作成・公開したことを発表しました。 FAIR原則は、データ公開の適切な実施方法を表現した15項目の原則であり、研究データの流通や活用を推進する国際イニシアティブFORCE11が策定・公開しています。今回の日本語訳作成はFORCE11の求めに応じて行われたものであり、今後FORCE11の公式ページよりリンクされ、正式なFAIR原則の日本語版として採用される見込みとあります。 データ共有の国際標準である「FAIR原則」の日本語版を公開しました(NBDC, 2019/11/26) https://biosciencedbc.jp/news/20191126-01.html FAIR原則(「THE FAIR DATA PRINCIPLES」和訳)(NBDC)
科学技術振興機構(JST)バイオサイエンスデータベースセンター(NBDC)は、11月26日、データ共有の国際標準である「FAIR原則」の日本語版を公開した。 FAIR原則(「THE FAIR DATA PRINCIPLES」和訳)(html) ※以上、NBDC (accessed 2019-11-27) [ニュースソース] データ共有の国際標準である「FAIR原則」の日本語版を公開しました ― NBDC 2019/11/26 (accessed 2019-11-27) [小欄関連記事] 2018年07月23日 NBDC、「FAIR原則入門 ~FAIR原則とは? どうすれば対応できるのか?~」を公開
Science誌は、11月11日、"Why NIH is beefing up its data sharing rules after 16 years"と題する記事を公開した。 本記事は、NIH(National Institutes of Health、米国立衛生研究所)が2019年11月に公開したデータ管理および共有ポリシー(NIH Policy for Data Management and Sharing and Supplemental Draft Guidance)の改訂版(草案)を概説したもの。 NIHおよび27の関連機関の多くがデータ共有ポリシーを有しているにもかかわらずNIH全体のポリシーを改訂した理由、2003年に発表したポリシーとの違い、データ共有までの具体的なタイムラインを示さなかった理由などを記している。 [ニュースソース] Why NIH is beefin
英国物理学会出版局(IOP Publishing)は、7月1日、同出版局が発行する3つのジャーナルにおいて、新しいデータポリシーを7月から試行したことを発表した。 試行対象のジャーナル ・Environmental Research Letters ・Journal of Physics: Complexity ・Machine Learning: Science and Technology 3ヶ月後には、対象とするジャーナルを5つ追加する。 当ポリシーでは、著者が論文の中で、データへのアクセスの可能性やデータの場所、利用許諾条件などを記述した"data availability statement"(試訳:データ可用性ステートメント)を示すことを義務づけている。 Data availability statement policy https://publishingsupport.i
米国科学振興協会(American Association for the Advancement of Science、AAAS )は、7月16日、約70の科学・医学・学術の学協会や研究機関と共同で、米国環境保護庁(Environmental Protection Agency、EPA)※の透明性ルール(Transparency Rule)の撤回を求める声明を発表した。 透明性ルールとは、EPAが4月30日に正式に提出した規則案"Strengthening Transparency in Regulatory Science(試訳:レギュラトリーサイエンスにおける透明性の強化)"の俗称。その規則案にはEPAの規則策定時に根拠とする科学研究は、公開データを用いたものに限るという内容が盛り込まれている。 このままではプライバシー保護のために非公開となっている医療データなどを用いた研究が除外さ
2018年5月17日、カナダ研究図書館協会(CARL)の研究データ管理(RDM)に関するプロジェクトPortageが、ホワイトペーパー“Research Data Preservation in Canada”を公開しました。 カナダにおけるRDMの基盤、及び、研究データ・メタデータの保存のためのベストプラクティス構築への助言を目的に設立されたPortageの保存専門家グループ(PEG)によるもので、デジタル保存の現状をまとめ、カナダですでに行われているいくつかのデジタル保存事業を示し、RDMの能力・基盤の構築・改善のために、Portageや他の関係者によって解決される必要のある課題を理解するための基礎資料として作成されました。 Portage Network Releases White Paper on Research Data Preservation in Canada(Port
カナダの国立研究データ管理ネットワークPortage Networkは、5月17日、カナダ研究図書館協会(Canadian Association of Research Libraries, CARL)の保存専門家グループ(Preservation Expert Group 、PEG) と共同で、"Research Data Preservation in Canada"(試訳:カナダにおける研究データ保存)と題したホワイトペーパーを公開した。 ホワイトペーパーでは、カナダにおけるデジタル保存環境や保存作業の現状、インフラ改善における問題点などが記されている。 ホワイトペーパー全文: (pdf: 全16ページ) [ニュースソース] Portage Network Releases White Paper on Research Data Preservation in Canada –
FORCE11のDCIP(Data Citation Implementation Pilot)は、5月8日、生命科学分野における識別子の相互運用性および、世界共通の方法の確立を目的とした、研究データ引用のための新たな基準を策定、適用すると発表した。 欧州分子生物学研究所の欧州生命情報学研究所(European Molecular Biology Laboratory, European Bioinformatics Institute、 EMBL-EBI) 、カリフォルニアデジタル図書館(California Digital Library)と共同で策定したこの新基準は、アーカイブ個別のprefixと、各機関で独自に付与したローカルな識別子とを組み合わせたコンパクトなもので、データの引用を容易に行うことができるという。 [ニュースソース] INTRODUCING A NEW STANDA
2018年2月27日、研究データ管理計画書の作成を支援する“DMPTool”のVer.3の公開が発表されています。 米・カリフォルニア大学のDMPToolと英・Digital Curation CentreのDMP Onlineという二つの研究データ管理計画書作成支援ツールを統合したものです。 Ver.3では、助成機関の助成要件情報の更新、インターフェイスの変更、各種ガイドの公開等が行われているほか、今後、スペイン語・フランス語・ドイツ語・ブラジルポルトガル語・日本語への翻訳が予定されています。 New DMPTool launched today!(DMPTool Blog,2018/2/27) https://blog.dmptool.org/2018/02/27/new-dmptool-launched-today/ DMPTool https://dmp.cdlib.org/ 参考
2018年2月13日、Taylor & Francis社が、 研究データポリシーを公開しました。 同社の全タイトルに適用され、2018年中に多くのジャーナルが同ポリシーに移行することを目指すとしています。 Opening up the research lifecycle: Taylor & Francis introduces new data sharing policies(Taylor & Francis,2018/2/13) http://newsroom.taylorandfrancisgroup.com/news/press-release/opening-up-the-research-lifecycle-taylor-francis-introduces-new-data-sharin Understanding our data sharing policies(Tay
欧州の資金提供組織(RFO)と研究実施組織(RPO)より構成されるScience Europe研究データ作業部会はこのたび、"Guidance Document Presenting a Framework for Discipline-specific Research Data Management"(試訳:分野固有の研究データ管理の枠組みを提示する指針書)(PDF:48ページ)を公開した。 助成機関や研究組織が研究提案に対して要求するデータ管理計画は、各分野に共通の基準となるフォーマットがないことから、比較や評価が困難である。同作業部会は分野固有のデータ管理プロトコル作成の枠組みを開発した。 同作業部会のワークショップにおける発表資料では、永久識別子、メタデータ、データアクセスと利用、機械可読性、長期保存に重点を置いた要求による最初の成果の概要が示された。次の段階では方法と要件に関す
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