「テレビゲーム」に熱狂するメカニズムとは 過去、スーパーマリオブラザーズを一度もプレーしたことのない読者は少ないのではないか。幼き日、宿題そっちのけで夜遅くまでプレーし、母親に小言を言われた読者も多いことだろう。ただ、これは必ずしも、ありし日の少年が“怠慢”だったとか、“自分に甘かった”ということを意味しない。実は、スーパーマリオブラザーズをはじめとするテレビゲームには、少年たちを熱狂させるメカニズムが埋め込まれてあったのだ。 その少年泣かせのメカニズムをひもとくと、大きくは以下の4つである(下図)。 以上の要素が、若き日のわれわれに「娯楽性」「競争心」「達成感」をもたらし、少々の母親の小言など振り切って、ファミコンコントローラーにかじりつかせていたのである。 このような、ゲームを面白くするために使われる技術やノウハウを、企業のサービス・事業開発やマーケティング、教育など、ゲーム以外のさま