Ryukoku Corrections and Rehabilitation Center(RCRC) 矯正・保護総合センター 中田薫「西洋法制史」受講ノート(昭和8年度) 解題 中田薫教授 西洋法制史 第1巻 中田薫教授 西洋法制史 第2巻 中田薫教授 西洋法制史 第3巻
御厨:眞子さまの問題もあってバッシングしやすいからね。皇籍離脱するからと構えていたところに予想していない問題が出てきた。危機管理がゆるゆるでした。 石川:眞子さまの問題は天皇家の威厳と持続可能性にとっては大きな傷になったし、女性宮家の議論もしにくくなってしまった。 御厨:とはいえ、天皇家に関する問題はもう待ったなしの状況になっていて、先延ばしにはできない。奉祝のこのタイミングを、議論を活発にするいい機会にしなくてはなりません。 この状況の発端はやはり、2016年8月8日に上皇さまが象徴としてのお務めについてお気持ちを話されたことです。お言葉を聞いて私が強く感じたのは、私たちが崩御制の呪縛にかかっていたということです。天皇は生涯天皇だと思っていたら、ご本人がそうではないと言いだした。あなたたちと同じように自分も高齢化していますと。そこで国民も初めて気づいた。昭和天皇の時代に人間宣言をしたけど
「法の人類史」 [著]フェルナンダ・ピリー 法は、社会秩序を守る上で欠かせないとされている。では、それはどこから生まれたのか。古代ローマから近代ヨーロッパに至る法の支配の歴史は有名だが、西洋以外でも様々な社会が法を作ってきた。本書は、従来の西洋中心的な見方を改め、法の世界史を展望する。 本書によれば、今日の法にはメソポタミア、インド、中国という3つの源流があった。何かと特別視されがちなローマ法は、実はメソポタミアの伝統に属する多様な法の1つであり、ユダヤやイスラムの法と同系統に属する。また、法が支配者を縛るのもローマ法の専売特許ではない。インドではヒンドゥーの法を司(つかさど)るバラモンが王の権力に制限を加えた。中国のように、皇帝は法に縛られないとするモデルは、むしろ例外なのだ。 さらに本書は、法には実用的な目的だけでなく、社会のビジョンを提示する役割もあると指摘する。例えば、ハンムラピ法
大木雅夫『日本人の法観念』を読んだ。 日本人の法観念―西洋的法観念との比較 作者:大木 雅夫 東京大学出版会 Amazon 内容は紹介文の通り、 従来,西洋の権利中心の法文化に対して,日本は義務中心の特殊日本的法文化とされてきた.本書は,そのような通説を歴史的・実証的に批判し,西洋と日本を「対立の相」としてとらえることの危険性を明らかにする. というもの。 1980年代の著作だが、いまだに古びていない内容であるように思う。 以下、とても面白かったところだけ。 君主政と矛盾しない「共和国」? ルソーが「共和国」というとき、君主政を打倒して共和政にせよとの含意があるわけではない。 (81頁) 君主政と貴族政と民主政とを問わず、およそ「法という一般意思に導かれるすべての政府」を意味している、と著者は述べている。 彼の言う「共和国」とはそういうものなのだ、と。*1 フランス革命の一側面 権利の絶対
山元一・吉田徹・曽我部真裕・栗島智明/編『憲法学と憲法学者の〈アフター・リベラル〉』につき、宍戸常寿先生からご寄稿がありました。 ここに公開するとともに、山元一先生からの回答をあわせて掲載します。 2024年8月27日 弘文堂 山元一ほか編『憲法学と憲法学者の<アフター・リベラル>』について 2024/08/10 宍戸 常寿 まず冒頭に断っておきたいが、本書は、憲法学ないし憲法学者に対する内在的・外在的批判を集約した一冊であり、憲法学の一つの画期をなすものとして学術的に評価されるべきである著作である。そのことは言うを俟たない。私自身も、共編者やゲストの方々と問題意識を共有するところも多く、また、その指摘の多くは一研究者として自戒してきたところと重なる点がある。その上でなお、本書には伝統ある法学専門出版社が発刊する学術書としての価値を守るためにも、該当箇所に必要な修正を行わねばならないほどの
講義で扱う時代についての卓れた入門書として、以下の二冊は一読を強くお薦めする。 ・平松義郎『江戸の罪と罰』平凡社ライブラリー、2010年(初刊1988年) ・松沢裕作『日本近代社会史』有斐閣、2022年 必ずしも講義で参照するというわけではないが、単独著者による日本近代法史を対象とした概説書として、以下の三点が挙げられる。 ・石井良助『明治文化史2 法制編』洋々社、1954年 ・川口由彦『日本近代法制史』新世社、初版1998年 ・伊藤孝夫『日本近代法史講義』有斐閣、2023年 史料集・旧法令集として、以下を参照することがある。 ・『日本近代思想大系7 法と秩序』岩波書店、1992 年 ・我妻栄編集代表『旧法令集』有斐閣、1968年 ・『旧法令集 平成改正版』有斐閣、2012年 史料入門として、以下が挙げられる。 ・林屋礼二・石井紫郎・青山善充編『図説 判決原本の遺産』 信山社、1998年
近年目まぐるしく変わる労働法制。水町勇一郎教授(東大社会科学研究所)は、2018年に成立した働き方改革関連法をはじめ、さまざまな労働法制改革に携わってきた。水町教授はどのようにして労働法に出会い、研究してきたのか。政策提言から見えてきた日本の労働政策の課題は。東大退職を前にして聞いた。(取材・撮影=中村潤) 理Ⅱからパートタイム研究へ ――理Ⅱ入学後、法学部へ進学しています 当時バイオテクノロジーが注目を集めていて、理学部や農学部で勉強しようと理Ⅱに入学しました。ただ、理系の勉強がよく分からなくて。理系で研究の道に進む場合、修士・博士課程で約5年はかかることも先が長く感じられました。 元々お金もうけよりは世の中の役に立つ仕事をしたいと思っていたので、理系の道じゃないとすれば、国家公務員になろうと思いました。そうすると、どうやら法学部が1番の近道らしい。進振り(現・進学選択)の点数も足りそう
ビフォア・アフター(before and after) 3月11日、研究室の書籍や資料、そして「わが歴史グッズ」をすべて撤収した。2月から3月にかけて、段ボール詰めの作業を行った。「グッズ」を含めて約200箱になった。4トントラック3台に積み込み、都内某所に運んだ。自宅近くに保存してある書籍がさらに200箱近くあるので、4月下旬に第2陣の引越し便を出す。思えば、2019年正月から書籍・雑誌のバックナンバーなどの整理を始め(直言「雑談(119)「断捨離」と「終活」」)、旧宅の移動式書庫を撤去する際にも、かなりの書籍や資料を処分した。この4月でようやく、5年越しの書籍や資料の整理と移動が一段落する。冒頭2枚の写真は、「歴史グッズ」を展示したわが研究室の「ビフォア・アフター」(before and after)である。前者は、発行部数16万部の『早稲田学報』1239号(2020年2月)に掲載され
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