「アベノミクス」効果で、景気が上向いているという。しかし一部の人にしかその実感はなく、消費税が上がり、社会福祉も削られるなど、厳しくなる一方だ。それもそのはず、インフラの老朽化対策や耐震性強化などの喫緊の課題ならばともかく、到底そうは思えない事業にまで国民の税金がこんなにムダに遣われているのだ。 そんな「ムダ事業」の最たるものが、「安倍道路」を筆頭にした安倍首相のお膝元における数々の公共事業。 安倍晋三首相の地元で工事中の「下関北バイパス」の予定地に立つと、国際港湾になるはずだった人工島「長州出島」方面から巨大な橋梁群が立ち並んでいた。本州と人工島を繋ぐ6.8kmの道路建設費は720億円にも及ぶ。 人工島計画は、首相の父・安倍晋太郎氏の代から推進されてきた、まさに“安倍アイランド”。「大型船入港が可能な国際港」を旗印に、安倍首相直系の江島潔下関市長時代(’95~’09年)に工事が進み、75