人生会議への思い2019年11月、厚生労働省が各自治体に発送する予定だった人生会議のポスターに私は厳しい口調で抗議文を出しました。 人生会議(ACP)の啓発ポスター、それはまるで「意思決定をしておかなければ死の瞬間後悔するかもしれへんで」というメッセージを感じるものでした。 ACP(アドバンスケアプランニング)とは、 患者や家族、医療者がこれからの時間をどう生きたいのか、どういう医療を受けたいのか、最後の時間も含めて話し合うプロセスであり、もちろんそのなかには「どういう最期を迎えたいか」も入ってきます。 大切なのは「話し合うこと」であり「決められなくてもいい」というのが特徴です。 ACPはがん医療の中では徐々に認知され始めており、がんという病気と向き合うなかでどう生きていくか家族や医療者と共有していくこと、その人らしく最後まで生きるために大切なこと・・・ もちろん全てが思い通りにいくわけで