2021/06/17 大学図書館向け学術情報システムを36年ぶりに一新 学術資料のデジタル化に対応した目録所在情報サービスを2022年から順次運用開始 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NIIエヌアイアイ、所長:喜連川 優、東京都千代田区)は、大学図書館を中心に約1,300機関が利用する目録所在情報サービス(以下NACSISナクシス--CATキャット/・ILLアイエルエル)の再構築を開始しました。 これは、「大学図書館と国立情報学研究所との連携・協力推進会議」(*1)の下に設置された「これからの学術情報システム構築検討委員会」(*2)が取りまとめた『これからの学術情報システムの在り方について(2019)』を踏まえたもので、大学図書館のシステムと連携し、デジタル化された学術資料(電子ジャーナル、電子ブック等)への対応を含む新たな図書館システム・ネットワーク構築の
本研究では,カーリルの検索記録,国立国会図書館オンライン,公立図書館のOPAC, CiNii Books 等を用いて,以下の4 種類の図書が存在することを示した。即ち,(1)国立国会図書館(及び大学図書館)が所蔵しておらず,公立図書館が所蔵している図書,(2)それらのうち公立図書館が除籍してしまった図書,(3)その結果,国立国会図書館(以下, NDL)も大学図書館も公立図書館も所蔵しなくなってしまった図書,(4)そうした状態に陥る危機にある,NDL も大学図書館も所蔵しておらず,公立図書館1 館だけが所蔵している図書,の4 種類である。さらに,つくば市立図書館の除籍図書リストを用いて,同館も NDL が所蔵していない図書を除籍したことを示した。本研究では,公立図書館による共同・ 分担保存の例は少ないことを示した上で,NDL が所蔵していない図書を公立図書館が除籍する時は,NDL に寄贈する
2021年6月17日、国立情報学研究所(NII)が、目録所在情報サービス(NACSIS-CAT/ILL)の再構築開始を発表しています。 再構築は、「これからの学術情報システムの在り方について(2019)」を踏まえて行われるもので、大学図書館のシステムと連携し、デジタル化された学術資料(電子ジャーナル、電子ブック等)への対応を含む新たな図書館システム・ネットワーク構築の一環として実施されます。 2022年からの稼働開始が目指されてる電子リソース管理サービスでは、国内外の出版社・学会等から大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)に提出された電子リソース製品の利用条件やタイトルリスト等、共通性の高いデータを蓄積し、公開許諾が得られたデータについて利用可能にするとしています。システムには、電子リソースの管理プラットフォームとして世界で多数導入されているEx LibrisのAlmaが採用されま
日韓グローバルILLが、参加機関宛に国公私立大学図書館協力委員会から通知された2018年3月20日付文書「日韓グローバルILLの今後の運用について(通知)」の通り、2022年3月末をもって終了すると発表されています。 2021年6月3日付の「日韓グローバル ILL 終了について(通知)」によると、以下のようなスケジュールが予定されています。 ・2021年10月 詳細スケジュールの通知/FAQの公開 ・2022年1月 日韓ILL 貸借の新規依頼・受付中止 ・2022年2月末 日韓ILL 複写の新規依頼・受付中止 ・2022年3月末 日韓ILL レコード凍結 ・2022年4月初め 日韓ILL 決済 国立情報学研究所目録所在情報サービス ニュース https://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/about/infoill/global/ ※「2021/06/07 【重要】日韓
文化研究者・山田奨治の仕事(Blogは熟考中のことを書いているので、後で考えを変えることがあります。内容は個人的なもので、所属組織の立場、考え、意見等を表すものではありません。) 本日の参議院文教科学委員会で著作権法改正案の審議があり、そのなかで図書館資料の海外へのデジタル送信について答弁があったので、要点をまとめておきます。わたしの理解した範囲でのまとめなので、正確なところは中継映像なり、後日出てくる議事録なりで確認してください。 動画はこちらを参照。 赤:赤池誠章議員(自民)、文:文化庁・矢野次長 (13:45〜)赤:海外在住の研究者等から利用したいとの声があがっている。どう対応していくのか。 (16:53〜)文:海外からの利用の可否については、法律上、図書館資料のメール送信等に関する送信先を国内に限っているわけではない。しかしながら、個々の図書館等がその設置目的等に応じて、送信先の範
カナダの冊子体資料共同管理に関するプロジェクト最終報告書 名古屋大学附属図書館・村西明日香(むらにしあすか) 2020年9月,カナダ研究図書館協会(CARL),カナダ国立図書館・文書館(LAC),およびシェアードプリントを実施している国内のコンソーシアムからのメンバーで構成されるCanadian Collective Print Strategy Working Group(CCPSWG)は,同国の冊子体資料の共同管理に関するプロジェクトの最終報告書“Final Report of the Canadian Collective Print Strategy Working Group”を公表した。本稿では,この報告書の内容について概説する。 電子資料の普及やキャンパス・施設のスペース圧迫により,同国のみならず世界中の図書館で大規模な資料の除籍が行われる中,冊子体資料を複数機関で共同管理す
●君は君のままで、USドルはUSドルのままで ILL。 相互貸借、文献複写、ドキュメントデリバリー、云々をひっくるめての、ILL。 そもそも目録登録の長い長い旅路は、すべてこの海外ILL受付を実施するための大切なレッスンでした。 というわけでWorldCatへの目録登録にあわせて、OCLCのILLサービス・WorldShare ILLにも参加しました。 WorldShare ILLは、56ヶ国1万館以上が参加し、年間700万件のリクエストが飛び交うという、世界最大のILLプラットフォームなわけで、この大舞台に参加すればたくさんの人から見つかりやすくなり、リクエストも受け取りやすくなる、という見込みです。 規模が大きいだけでなく、提供されているwebブラウザベースのシステムがかなり使いやすい。テスト段階でごにょごにょ触らせてもらったのですが、なんだこの使いやすさは、とても初めてとは思えない、
●その背中に叫んでも届かない 海外には日本について研究したり勉強したりする人たちがいて、日本の資料・情報を必要としています。日本からその資料・情報を海外へいかに届けやすく、伝わりやすく、見つけやすく探しやすくできるかが、海外の日本研究を支援・サポートするための大きなカギとなる。 というようなことを専門にやってる機関がうちとこ、国際日本文化研究センターとその図書館であり、そういうことを始終考えてるような者がそういうことについて書いた下記のあれこれが、この記事の前提にあります。 ・江上敏哲. 『本棚の中のニッポン : 海外の日本図書館と日本研究』. 笠間書院, 2012.5. http://doi.org/10.15055/00006806 ・江上敏哲. 「海外における日本研究と図書館 : 概観および近年の動向・課題と展望」. 『情報の科学と技術』. 2017, 67(6), p.284-28
はじめに 除籍本がモッタイナイ。どうすればいいんだーーーー! ということで方策を考えてみた。 ILL専門図書館 除籍本を「捨てる」のではなく,「流通」させたい(誰かが使えるようにしたい)。ということで,以下の記事で言及した「1か所に集めちゃうんだもんね計画」を改訂して「ILL専門図書館」を作りましょう。 nurude.hatenablog.com ILL専門図書館 除籍する。 箱に詰める。 除籍本集積所(倉庫)に送る。 NACSIS-CATに登録する。 集積所の書架に大きさ別に並べる。 共同保存書庫の完成。 ILLで資料を活用する。 土地と建物 では早速,土地を購入して,倉庫を建てましょう。国立国会図書館本館(約74,900平方メートル)と新館(約72,900平方メートル)を合わせたくらいの大きさ(約150,000平方メートル)でいいかなあ*1。 安い地価の土地を確保する(「北海道南部で5
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