九州新幹線長崎ルートの整備方式検討区間(新鳥栖-武雄温泉)を巡り、JR九州の古宮洋二社長は22日、「新幹線は佐賀県民、長崎県民が博多に行く重要な手段になる。より早く着き、効率よく経由するのが一番いい」と、改めて新鳥栖で分岐する佐賀駅経由ルートを主張した。 福岡県久留米市でJR久留米駅経由の全線フル規格を求める動きが出てきたことの評価について、同日の定例会見で問われた。「久留米分岐」を巡っては、市民団体が、久留米経由で佐賀駅南側を回るルートの実現に向けた決起集会を11日に開いている。 従来の長崎ルートの協議で関係者の枠外だった福岡県内からの動きについては「言いたいことはたくさんあるけど、この場では私は言いません」としながらも、「新幹線はどこのため、一番求めるのは誰なのか、を考えて結果を出すべき」とした。久留米経由になれば、遠回りになり、運賃が高くなることにも言及した。(宮﨑勝)