アメリカの左翼、社会主義者の雑誌「Jacobin」には、小沢一郎の評価に対してこのような表現を用いています。 「生粋の交渉屋であった彼は、代替空間を構築することはできたものの、それを埋めるものがなかった。壮大な計画も、イデオロギー的な指針も、現状打破の選択肢もなかったのだ。」 組織だけは政権交代可能の器を作ることができますが、明確な指針がなく政権を取れば、人気取りに走ってしまう。民主党政権で行われた「事業仕分け」は明確な方針がないために生まれた政治的パフォーマンスでした。生まれた財源は極めて僅少。結果として大盤振る舞いの約束が反故になりそうな予感がした民主党の閣僚や党幹部はいきなり消費税の増税を言い出した。最初から新自由主義に対抗する社会民主主義の政権を目指すという指針があれば、「事業仕分け」ももっと違うものになったと思われます。また消費税の増税についても同様。そして当時社会を歪ませていた
