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  • 大人も読むべき! 令和の道徳の教科書『ちいかわ お友達との付き合い方』 | マンバ通信

    純粋無垢な小さな子供から、闇を抱えて生きる大人まで広く国民的な支持を得ている『ちいかわ』。SNSで最新話が投稿されると1分も経たない内に1万いいねが付く大人気ぶりです。 島編の衝撃も冷めやらぬ内に先日公開され話題になった、『HUNTER×HUNTER』で人間に対する狩りの愉悦を覚えたギョガンさながらのハチワレを描いた新エピソードには「流石『ちいかわ』……」と慄かずにはいられませんでした。 社会現象とも言える大人気に押され、日々さまざまな関連グッズや関連書籍、コラボなどが続々と出てきます。今回紹介する『ちいかわ お友だちとのつき合いかた』もそのひとつ。『ちいかわ』キャラクターをベースに、学校心理士の資格を持つ大女子大学助教授の加藤裕美子さんが上手に他人と付き合っていく方法を子供でもわかりやすいように書いたです。 『ちいかわ お友だちとのつき合いかた』(ナガノ, 加藤裕美子/KADOKAW

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  • ビートルズ来日直前、『週刊少年サンデー』だって特集してます。昭和41年26号「ビートルズ」と「エレキ大学」 | マンバ通信

    ビートルズ来日直前、『週刊少年サンデー』だって特集してます。昭和41年26号「ビートルズ」と「エレキ大学」 昭和42年の『週刊少年サンデー』新年合併号について以前に書きましたが今回はその1年前、昭和41年26号を紹介しましょう。 次号予告からこの号の発売は6月17日だと思われます。 ビートルズの武道館での第1回公演が6月30日。 直前です。 音楽や芸能関係の雑誌でのビートルズ来日特集は、古書の世界では割とよく目にします。 と言っても来日特集の物は人気が高く、すぐ売れるんですよね。 古書店の従業員時代には公演パンフレットも手にしたことがあります。 パンフレットはレプリカもあり、オリジナル含めて現存数は多いと思うのですがあまり市場には出てきませんね。 きっと所有している方々が大事になさっているのでしょう。 今回の『少年サンデー』はいつもの古書店で購入した物です。 表紙にはビートルズの文字はあり

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  • マンガ酒場【18杯目】不思議なビールをめぐる苦くて甘い物語◎コナリミサト『恋する二日酔い』 | マンバ通信

    マンガの中で登場人物たちがうまそうに酒を飲むシーンを見て、「一緒に飲みたい!」と思ったことのある人は少なくないだろう。酒そのものがテーマだったり酒場が舞台となった作品はもちろん、酒を酌み交わすことで絆を深めたり、酔っぱらって大失敗、酔った勢いで告白など、ドラマの小道具としても酒が果たす役割は大きい。 そんな酒とマンガのおいしい関係を読み解く連載。18杯目は、とあるビールをキーアイテムとした短編集、コナリミサト『恋する二日酔い』(2012年~13年)をご紹介しよう。 『恋する二日酔い』 大人気モデル・渋谷なつこ(愛称・シブナツ)をCMに起用し、女子をターゲットとしたビール「ピンクビールアワー」。女子向けというと甘いお酒のイメージがあるが、このビールは辛口なのにフルーティ、キレがあるのにクリーミィ、そのうえカロリーゼロでコラーゲン配合と、いいことずくめで大ヒットした。作は、そんな不思議なビー

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  • かわぐちかいじ+四角丸『理尽の不思議な野球』 続きが読みたいあのマンガ その6 | マンバ通信

    連載が始まって「これは面白い」と思ったのに、たった2ヶ月で中断してしまったらかなりショックだ。そこから12年近く待たされたらなお辛い。今回取り上げる四角丸/原作、かわぐちかいじ/マンガ『理尽の不思議な野球』は、そんなマンガなのだ。 『理尽の不思議な野球』 日文芸社の『週刊漫画ゴラク』で連載がスタートしたのは、2012年7月6日号。同誌にかわぐちかいじが連載するのは、元全日ミドル級チャンプが私立探偵として活躍するハードボイルド『探偵ハンマー』(1981〜83)以来だ。表紙には「巨弾新連載」の文字の後にビックリマークが4つも並んでいる。「希望を胸に 期待を背に そして未来はこの手の中に」というキャッチコピーにもビックリマーク4つ。新連載を記念してかわぐちのサイン入り野球ボールが10名にプレゼントされる、という告知もあった。絶対にヒットさせる、という編集部の熱い思いが伝わってくる。 コンビニ

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  • 嶺岸信明インタビュー(後編):『天牌』黒沢の帽子にはあの漫画家のイメージがあった!? | マンバ通信

    前編はこちら なお、あまりに長期連載である『天牌』については展開のネタバレが幾つかありますので、その点のみご注意ください。 狩撫麻礼氏と『オールド・ボーイ』 ——『麻雀時代』とかは雑誌が潰れて、『てっぺん』『幻に賭けろ』と90年代前半まではずっと麻雀が多かったですよね。同時に、日文芸社の方でも『はぐれT.C.』とか『さわがせ屋』とか色々やられてますね。 嶺岸 『さわがせ屋』とか久々に名前聞きましたね。やってましたね。 ——ちょっと今のイメージとは違うコメディっぽい感じだったりして。 嶺岸 あれは『別冊ゴラク』ですね。そもそも青柳先生のところにいた時に編集者の方がよく来てたんです。日文芸社でも小学館の『ビッグゴールド』みたいなやつ……。 ——『カスタムコミック』(注23:79〜82年。『ビッグゴールド』(78〜85、92〜99年)とともに、大御所作家を揃えた豪華執筆陣の雑誌)ですかね。

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  • ビジネス&マネーの世界がわかるマンガ|テーマ別に読む[本当に面白いマンガ]第10回 | マンバ通信

    2025年春卒業の大学生の就活が格的に始まった。いや、実態としてはもうとっくに動き始めているらしいが、一応建前上は3月1日から説明会開始ということになっている。筆者の頃に比べて格段に早くなっていて、今の学生は大変だなと思う。 とはいえ、現代社会で生きていくためにはお金が必要、お金を稼ぐためには何らかの仕事をしなければならない。「老後2000万円問題」なんて話もあるし、どうせならたくさん稼ぎたい――と思うのは自然なことだ。そのためには、やはり“お金の仕組み”を知らなければなるまい。というわけで、当連載最終回はビジネス&マネーの世界を描いた快作をご紹介しよう。 ■圧倒的スピード感の“成り上がり”ストーリー まずは何といっても、作:稲垣理一郎・画:池上遼一『トリリオンゲーム』(2021年~連載中)である。主人公の一人、パソコンオタクで陰キャなガクは就活に失敗。が、ひょんなことから知り合ったイケ

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  • 女性の欲望を掘り起こした「ティーンズラブコミック」の歴史 | マンバ通信

    『不適切にもほどがある!』が話題ですが、80年代の性のモラルを振り返ってみると、セクハラ・無神経・女性蔑視の嵐で、とんでもないネタばかりでしたね。 女性向けマンガの変遷を振り返って見ても、女性の性に対する考えかたも劇的に変わってきたなと感じます。 女の求めるエロティシズムとはなんでしょうか。どんな歴史を経て、現在に行き着いたのでしょうか。 電子書籍・TL誌売上ランキング12年連続第1位という、ティーンズラブ雑誌最大手の『恋愛LoveMAX』編集顧問石川粛人さんに、TLの歴史を聞きました。 『恋愛LoveMAX』(秋田書店) ――まず少女マンガで「エッチなマンガ」が作られるようになったのは80年代からかなと思います。でも「エッチだ」と人気だった『マリオネット』(愛田真夕美)という作品では、セックスをする人は必ず悪者です。90年代に入るまで、女性には性に対する罪悪感や、「性行為は悪だ」みたいな

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  • 【おすすめ教えて!】好みのマンガを選んでもらおう!

    「西荻ヨンデノンデ」 作者前作「草子ブックガイド」よりも知名度なさげだが、持ち味そのまま読みやすい 感じ。前作の消化不良も解消するような1巻でやり切って後味良い終わり方

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  • 鳥山明さんのいなくなった日【夏目房之介のマンガ与太話 その28】 | マンバ通信

    『DRAGON BALL』 2024年3月8日、NHKBSからの取材依頼メールで、初めて鳥山明さんの訃報を知った。3月1日、68歳での逝去。ショックでしばらく頭が真っ白になった。昨年来戦後漫画の巨星が立て続けに鬼籍に入ったが、彼らについては私も割と冷静だった(みなもと太郎さんを除けば、だが)。私の中で鳥山さんは、いわば巨星たちが築き上げた戦後マンガ出版(紙)の最盛期を象徴する作家であり、しかしそれに相応しい評価がいまだなされていない人だった。お会いしたことはないが、大好きな作家でもあった。言葉もない、というのが正直なところだ。が、そうもいっておれないのが「マンガ批評家」の哀しいところで、何とか自分を奮い立たせて書かせていただく。鳥山明が巨大な存在なのは、日人なら何となく感じ取っていると思うが、誰も具体的にどう巨大なのかを語ってくれないので、聞かれても好きか嫌いかとか、子供の頃読んだとか答

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  • たかたけし『住みにごり』の奇抜なエピソードは実際の体験だった!?|川島・山内のマンガ沼web | マンバ通信

    麒麟・川島とかまいたち・山内が「面白いマンガ」に沼のようにハマって楽しむマンガバラエティ『川島・山内のマンガ沼』。今回は、先日放送された「マンガ家ガチアンケート・たかたけし編」の模様をお送りします(放送を見逃した方はTVerもご覧ください)。 地元のコンビニから東京のコンビニへ!? 川島 川島・山内のマンガ沼、今回のテーマはマンガ家ガチアンケート! 今回は私がリクエストした先生でございますけれども、今、次が一番気になっているマンガです。テレビ初登場、『住みにごり』の作者・たかたけし先生です。 川島・山内のマンガ沼 |読売テレビ たか ありがとうございます。 川島 先生は「サングラスをかけた状態なら出演していい」とおっしゃったらしいんですけど……サングラス、薄ない? 山内 薄っ! たか 友達で持ってる人が一人しかいなくて。それで借りて。 川島 先生、1,000円もしないやつ、ありますよ、濃い

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  • 横山光輝のカーレースマンガ『グランプリ野郎』(「少年」完全版限定BOX全3分冊) 続きが読みたいあのマンガ その5 | マンバ通信

    短期間に2度も打ち切りになるという不運なマンガがあった。横山光輝のカーレースマンガ『グランプリ野郎』である。 『「少年」完全版グランプリ野郎 限定版BOX』 光文社の月刊誌『少年』に連載された代表作『鉄人28号』が1966年5月号で完結したのを受けスタートしたのは同年10月号。元々自動車好きだった横山は、鉄人とは違った新しいマンガを生み出すべく、ホンダのF1マシンがメキシコグランプリ(1965年)で初優勝するなど、当時、男の子の注目を集めていたカーレースの世界を取り上げた。 カラー扉が毎回のように付くなど、人気は高かったが、1968年3月号で掲載誌の『少年』が休刊。連載も中断を余儀なくされた。 しかし、その直後には、集英社の月刊誌『少年ブック』で1968年4月号からの再スタートが決まる。『少年ブック』版の第1回で横山は「話を一部かえて、完結まで発表させていただくことになりました。はじめて読

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  • 農家向けの総合誌にも漫画は存在。付録には著名な方々も『家の光』『こども家の光』 | マンバ通信

    古書業界に携わる者ならば知っていて当たり前の雑誌ですが、世間的には農業関係者以外にあまり知られてない『家の光』という雑誌。 現在も発行され続けている雑誌です。 歴史は古く、今回調べて知りましたが大正時代の創刊です。 そして農協(JA)を通じて購入するという販売方法で、書店での流通はありません。 私の手元には昭和30年4月号が1冊だけあります。 御紹介する前に、何故書店での流通が無いのか。 昭和40年代前半の体験と推察になりますが、私なりに説明したいと思います。 昭和42年に小学校に入学した私は毎回ではありませんが、夏休みや冬休みに農家である母方の実家に預けられるようになりました。 小学校入学以前にもあったかもしれませんが、記憶には残ってません。 父は出稼ぎ労働者で1年のほとんどを留守にしており、母は飲店で働く家庭でした。 長い学校休みの期間に子供の面倒を見られない家庭では当然だったと思い

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  • 模写によるマンガ批評へ 僕自身のマンガ批評史2【夏目房之介のマンガ与太話 その27】 | マンバ通信

    【図版1】『仙人の桃』 表紙、「二の箒」P.108、「柳の人」P.141 南伸坊『仙人の桃』(中央公論社)が出た。マンガ史に残すべき名作なのに、あまり評価されていないのが私としては大変に不服だ。今回、過去に何冊か出ていたを一冊にまとめてくれて凄く嬉しい。私自身も大好きな中国志怪伝奇物の、落ちも何もない、読者を放り出してしまうようなふわっとした話ばかりが、上品で余白の使い方の絶妙な漫画で楽しめる。またそれを解説する南さんの文章の軽やかな距離感が素敵だ。最初は「月刊コミックトム」(潮出版)で80年代に掲載されていた作品群で、じつは私も「読書学」(1986~91年)という連載を同誌でやっており、そこで最初の単行化『チャイナ・ファンタジー』(90年)を取り上げた。南さんは、ご人も素晴らしい人格者なのだが、私にとっては80年代面白主義の先人として尊敬し憧れた人だった。とくに彼の知的好奇心と俗

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  • 第23回 1950年代のマレーシアの片田舎の生活を描く自伝的グラフィックノベル―ラット『カンポンボーイ』 | マンバ通信

    この連載では、これまで20作品以上の海外マンガを紹介してきた。こうなったらマンガで世界一周といきたいところだが、実はこれまで取り上げてきたマンガは、北米、西ヨーロッパ(特にフランス語圏)、東アジアに偏りがちで、南米、アフリカ、中東、東南アジアなど、紹介できずにいる地域はまだまだ多い。 そもそも南米にしろアフリカにしろ中東、東南アジアにしろ、これらの地域のマンガは邦訳が決して多くない。だからこそなかなか紹介する機会を得られずにいるのだが、今回はそうした未紹介の地域のマンガの中から、東南アジアはマレーシア発のマンガをひとつ取り上げたいと思う。ちょうど10年前の翻訳になるが、ラット『カンポンボーイ』(監訳:左右田直規、訳:稗田奈津江、東京外国語大学出版会、2014年)という作品である。 ラット『カンポンボーイ』(監訳:左右田直規、訳:稗田奈津江、東京外国語大学出版会、2014年) ご覧の通り判型

    第23回 1950年代のマレーシアの片田舎の生活を描く自伝的グラフィックノベル―ラット『カンポンボーイ』 | マンバ通信
  • マンガ酒場【16杯目】女性バーテンダーの仕事と人生◎早川パオ『まどろみバーメイド』 | マンバ通信

    マンガの中で登場人物たちがうまそうに酒を飲むシーンを見て、「一緒に飲みたい!」と思ったことのある人は少なくないだろう。酒そのものがテーマだったり酒場が舞台となった作品はもちろん、酒を酌み交わすことで絆を深めたり、酔っぱらって大失敗、酔った勢いで告白など、ドラマの小道具としても酒が果たす役割は大きい。 そんな酒とマンガのおいしい関係を読み解く連載。16杯目は、女性バーテンダーたちの活躍を描く、早川パオ『まどろみバーメイド』(2017年~連載中)をプッシュしたい。 『まどろみバーメイド』 夜な夜な、どこかの街角に現れる屋台のバー。店主は若き女性バーテンダー・月川雪(つきかわ・ゆき)だ。お酒の知識がほとんどない初心者から通を気取った面倒くさいおっさんまで、訪れる客はさまざま。どんな客にも丁寧に接する彼女の腕は一流で、屋台だからと舐めてかかった客をひねりの効いたカクテルで唸らせる【図16-1】。

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  • 貸本時代の終焉に発刊された遊び心満載のアクション活劇は貸本として使用されずに残った。都島京弥『スパイは2度死ぬ』東京トップ社刊行 |

    時代の終焉に発刊された遊び心満載のアクション活劇は貸として使用されずに残った。都島京弥『スパイは2度死ぬ』東京トップ社刊行 昭和30年代、貸という形態で生み出された多くの漫画作品は無数にあると言っていいくらいです。 貸専門の出版社から出されたA5サイズのは多くが現存していますが、全貌を掴むのは不可能に近いのではないでしょうか。 貸漫画を多く描いて昭和40年代以降も漫画家として作品を発表された方の物は、令和の現在でも漫画専門店のガラスケースに高値で陳列されてます。 例えば「水木しげる」さんや「さいとうたかを」さん、「平田弘史」さん「楳図かずお」さんなどはかなりの高額ですね。 しかし人気漫画家以外の貸漫画は安い価格で売られ、それでも中々売れないで棚に刺さったまま動かないのが実情です。 今回手に入れた『スパイは2度死ぬ』は、良く行く漫画専門の古書店で売られていたのを購入しました。

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  • 日常と非日常の境目を軽やかに描く『七海さんのオバケ生活』 | マンバ通信

    突然ですがみなさん、陰陽師を初めて知ったのはいつでしょうか。私は中学生のころ、小説を読んで知り、風水や四神とは何て面白いのだと思い、加門七海先生の「大江戸魔方陣 徳川三百年を護った風水の謎」などにたどり着きました。加門先生は、怪談、エッセイなどを書く文筆家をされながら私たちが非日常と考える世界と日常的に接している人です。そうした加門先生の日常をエッセイで描いたのが、『七海さんのオバケ生活』(朝日新聞出版、加門七海/みつつぐ)です。 『七海さんのオバケ生活』 加門先生はオカルト好きにも一目置かれている作家です。怪談実話や、小説だけでなく呪術や神仏に関する著作も多く、最近は呪術・陰陽道にも関わったに大江匡房を取り上げた「神を創った男 大江匡房」という著作もあります。 そんな加門先生の日常も、神社やお寺、不思議なものとの接点が豊富です。引っ越しをすれば地元の神社にお参り。近所のお稲荷さんとコミュ

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  • 「ノーベル殺人賞をもらった……世界でただひとりの女よ……」『木曜日のリカ』は皆が思ってそうな話とちょっと違う | マンバ通信

    『木曜日のリカ』 以前に『スーパーくいしん坊』の記事でも書きましたが、ウェブ上には1コマだけ、1ページだけがミーム的に広まっている漫画というものがあります。今回紹介する小池一夫+松森正『木曜日のリカ』もそンな漫画の一つ。連載は71〜72年の『週刊少年キング』で、単行は全5巻です。作のタイトル聞いてピンとこないという方でも、次の1コマはTwitterあたり(あと、90年代の漫画関連読んでた人だと、宝島社の『コミックVOW』で知ってるかも)で見たことがあるのではないでしょうか。というか、筆者はつい最近流れてきたのを見ました。 『木曜日のリカ』2巻222ページより インパクトありますね、「ノーベル殺人賞」。しかし作をちゃンと通して読んだ人はそンなに多くなく、この賞やセリフについて意味を誤解している人が多いのではないかと当方は思っているのです。というわけで紹介。 作の主人公・美木リカは

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  • 大和田秀樹の政治大河コミック『疾風の勇人 所得倍増伝説』全7巻 続きが読みたいあのマンガ その4 | マンバ通信

    今回取り上げるのは、大和田秀樹の政治大河コミック『疾風の勇人 所得倍増伝説』だ。講談社の青年誌『モーニング』で2016年9号から2017年20号に連載。単行はKCモーニングから全7巻で完結している。 『疾風の勇人』 主人公は1960年7月19日から64年11月9日まで内閣総理大臣を努めた池田勇人。彼が生きた太平洋戦争後の復興から高度成長へと向かう動乱の時代を、第1章「日独立編」、第2章「総理への道編」、第3章「死闘! 55年体制編」、第4章「宏池会爆誕編」の4部で描くはずだった。 しかし、第2章が完結しないまま2017年27号で連載は終了。単行最終巻の7巻では大幅な加筆修正がなされた。 唐突な終わり方だったために、ときの政権からのクレームに屈したのではないか、などさまざまな憶測がめぐらされ、当時の岸田文雄自民党政調会長(現総理)が単行第7巻に帯コメントを寄せたのにも裏があるのでは、

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  • 韓流アイドルそのものみたいな男子が登場、バンドブーム期の傑作『ダイヤモンド・パラダイス』 | マンバ通信

    細身で、中性的で美しい男子が好きな人はいますか……そんなみなさまは『ダイヤモンド・パラダイス』を読むといいと思います……。 『ダイヤモンド・パラダイス』 80年代後半、世の中はバンドブームでした。誰もがギターを欲しがり、親にねだって買ってもらったものです。そしてたいていの人はそのまま押し入れに眠らせました。当時の厨二病男子が夢見たのは、ファンタジーよりもロックスターです。好きな女の子の前でドラムを叩く振りをしたり、BOØWYの歌をクネクネ口ずさんだりしておりました。 また、フリーターがかっこいいなんて言われていたのもこの頃です。就職するよりバイトのほうが給料がいい場合もあって、つまらない会社勤めをするよりも夢を追ったほうがいい! なんてムードもありました。 そんな中、連載されていたのが『ダイヤモンド・パラダイス』、略して『ダイ・パラ』です。 主人公は女子高生のひとみ。ちょっとハスキーボイス

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