アメリカでADHD(注意欠陥・多動性障害)と診断されるケースは多い。2013年の時点でアメリカ国内の子供の15パーセント、すなわち7人に1人がADHDと診断されるようになったという。 今やそれは流行病でADHD国家とまで言われるようになったアメリカだが、それにはこんな背景があるようだ。
半年くらい前の話だ。新宿紀伊国屋の地下でカレーを食べていたら、汚れたジャンパーのおっさんが隣に座った。そして店のおばちゃんに向かって言った。 「お前、愛想悪いな。外国人か?」 おばちゃんが中国人だと答えると、彼は「国に帰れ」と言い捨てた。凍りつく店内の空気をものともせず、おっさんはおばちゃんに口汚く絡み始めた。 「いい加減にしろよ、おっさん」 私は思わず、言ってしまった。 「こっちはメシ食ってんだ」 おっさんは顔を真っ赤にして、三国人がどうのと説教を垂れ始めた。私は流し込むようにカレーを平らげて店を出た。あのおっさんの疲れきった灰色の顔が、今でも忘れられない。 ◆ たぶんあのおっさんは、豊かではないのだと思う。 誇らしさとか、満たされている感覚とか、そういう「豊かさ」を得にくい生活をしているのだと思う。貧しさは外国人排斥の感情にかんたんに結びつき、たぶん、戦争をしたい「気分」のようなものに
Twitterのタイムラインに面白い画像が流れてきたので、それをネタにしてブログを書いたらめちゃ話題になりました。写真はこれです。 このエントリーだけで7万人くらいが見てくれた。しかし本当に面白いのはブログを読んだあとの反応でした。ストレートに言うと、真っ二つに分かれた感じ。「賛成」80% 「反対」20%という感覚です。TwitterとGoogle+に画像だけ流したときは90対10くらいだった。 ◆賛成派の主張◆ ●お店だって客を選ぶ権利がある ●こういうことを言えるお店は味に自信があるはず。行ってみたい ●ユーモアがある ●自分はたくさん飲んで食べるので贔屓して欲しい ●自分も注文もしないで席を埋めている人たちには腹が立つ ◆反対派の主張◆ ●心で思っても表に出すべきではない ●看板に出さなくてもあからさまに態度で示せ ●どれだけお金を使ったらたくさんになるのかが曖昧 ●テーブルチャージ
夢、仲間、絆、希望、笑顔、理想の自分――。ブラック企業に限らず、“ポエムな言葉”が盛り込まれた社歌を歌いながら体操したり、社員に駅前清掃を強要する企業も少なくない。こうした独自の規定を義務づけ、社員の労働意欲を引き出し洗脳しようとする「ポエム化する日本企業」の実態とは? ◆ポエムは具体的な目標ではない。だから、人はごまかされてしまう 夢、仲間などのポエムに煽られて、労働意欲が上がることのいったい何が悪いのか。コラムニストの小田嶋隆氏はポエム化の危険性についてこう語る。 「ポエム化の一番の問題点は、目的が抽象的だという点です。例えば、震災後に政治家やマスコミがこぞって使っていた『被災者に寄り添う』『想いを伝えたい』などのフレーズは耳当たりはいいけれど非常に抽象的ですよね。ポエム的な言葉は個人の心情や感情をうまく取り入れているから、共感を呼びやすい。でも、『じゃあ実際には何をするのか』というと
荻原(キングオブスキーじゃないほう)の大号泣を見て、僕も泣くほど喜ぶためもっとスポーツにお金を払いたくなった件。 Tweet Share on Tumblr カテゴリ:ソチ五輪ウィンタースポーツ 2014年02月13日07:00 泣くほど喜びたいから、この金は黙って受け取れ! 親切な人が5000万円をポンと貸してくれる優しさの国・現代日本。しかし、どこにでも心の狭い人はいるようです。こと五輪になると現れる、活躍できない選手に対して「税金をもらっておきながらどういうことだ。金を返せ」と非難する人々。何たる筋違いな連中であることか。 まず、税金が投入されるのは、それが国民の望んだことだからです。スポーツを通じて、健康で文化的な素晴らしい社会を実現していくこと。それは僕にとって大いなる喜びであり、多くの賛同者を得られる考えでしょう。有力な才能を伸ばし育てることや、彼らが競技に打ち込めるようなサポ
どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の食事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点で食の課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 農水省や都道府県など自治体は、農林漁業生産者が加工、販売まで手がける「6次産業化」の推進に今、余念がない。 加工して販売する、ということは食品衛生、リスク管理に対しても責任を持つ、ということ。だが、そんな情報が生産者には届いていないのでは、と思う場面にしばしば出くわす。「新たな産業創出」なんてきれいごとだけではないはずだが、加工を手がける生産者はその厳しさをわかっていないように思える。直売所の加工品、大丈夫だろうか? そんなことを最近強く思うのは、昨夏の浅漬けによる腸管出血性大腸菌食中毒事件の教訓が、農業現場に浸透していないか
日本人のモンスター消費者っぷりがやばい サービス提供者も自分と同じ人間だということを考えろ Tweet 1: ペルシャ(兵庫県):2013/01/02(水) 08:17:26.86 ID:J203OKkD0 ■App Storeのレビューに、日本のモンスター消費者の片鱗を見る 日本のApp Storeのレビューが酷いという話は有名である。例えば、これはとある無料の ニュースアプリのレビューだ。 このアプリが頻繁に落ちること自体は事実のようである。しかし、個人開発の無料アプリに 「はっ?」とか「ふざけんなよ」とまで軽々しく、何の抵抗もなく書き込める人がこんなに 多いのはどうなんだろうか。おまけに、呪詛の言葉以外には何ら情報が書かれていない。 どのような環境で落ちたのか書いてくれれば開発者としても対応のしようがあると思うのだが、 この手の斬り捨てコメントではクレームに真摯に対応しようにも対応の
「あごら」ですが、常見陽平さんが書いているので、そしてとても重要なポイントがさりげなく入っているので、ちょいとコメント。 http://agora-web.jp/archives/1454612.html(アップルが新入社員に渡すメッセージがブラック企業みたいな件) 常見さんが「吐き気を催す表現」とまで罵倒しているのが、この 週末を犠牲にしてでも取り組みたい仕事 って台詞です。 わたくしは、もちろん、 一見すると美談だが、人間には休息が必要である。「24時間働く」なんて大量の滋養強壮剤を飲まされたバブル期のサラリーマンみたいなことを言って酔っている場合じゃない。 という常見さんに賛成なのですが、それはもちろん、この台詞が労働者(いわゆるサラリーマンも当然含む)に向けて吐かれるという前提での話です。 経営者、あるいはむしろ企業家といわれる人々には、別の人生の見え方があり、考え方があり、生き方
今回はTPP(環太平洋経済連携協定)への交渉参加問題に触れざるを得ない雲行きだ。 私の考えは、いまだに定まっていない。 その一方で、〆切は、既に目前にある。 かように、私自身の状況(考えがあやふやなのに〆切が来ている状況)は、野田総理が直面している事態(党の議論が紛糾する中で訪米前に態度を決定せねばならない事態)と、なんだかとても良く似ている。 今回は、迷っている時の結論の出し方について考えてみることにする。 悪くすると、結論を提示できなかった場合のフォローの仕方について、ということになるかもしれない。 自分ながら確たる結論を持っていないにもかかわらず原稿を書かねばならないケースは、私のようなタイプの書き手にとって、珍しい出来事ではない。日常茶飯事と言っても良い。 〆切は毎週やってくる。が、私の頭脳は、週に一個ずつ結論を提示できるだけの生産性を備えていない。 結果、当欄のテキストは、毎回、
覆面のストリートアーティスト、バンクシー*1の初監督作品。 ”アート業界への痛烈な皮肉”だけには留まらない深さをもった傑作ドキュメンタリー。*2 やっと先日観てきた。 まずざっと内容紹介を(ネタばれあり)。 主人公は、ロスの古着ショップがそこそこ成功しているフランス系アメリカ人のティエリー・グエッタ。何でもかんでもヴィデオ撮影するのが趣味のティエリーは、たまたまいとこがストリートアーティストだったことから、警察の目をかいくぐって行われる彼らの活動に興味をもち、どこへでも付いて行って撮影しているうち、ある日ひょんなことから世界的なストリートアーティスト、バンクシーと知り合う。すっかりストリートアートに魅せられていたティエリーは大興奮。 最初は警戒していたバンクシーも、ティエリーの人の良さと忠義ぶりにほだされ、次第に信頼関係を築いていく。「ストリートアートを撮ったのを、一本の作品にまとめないの
暑い。 エアコンの起動を半ば封印されている今年の夏の暑さは、また格別だ。 東電の「でんき予報」をアタマから信じ込んでいるわけではない。若干疑っている。なにより、棒グラフという形式がうさんくさいと思っている。何も信じられない。日付さえ。 「でんき予報のホームページだと今日は水曜日になってるけど本当だろうか?」 「さあな。陰謀かも知れないぞ」 東電は、今後30年ほど、何を言っても疑われる。そこのところは覚悟してもらわないといけない。 「東京電力です。検針に参りました」 「ほほう、メーターに盗聴器を仕込むつもりだな?」 直接顧客と対面する部門の社員さんは大変だと思う。恨みは経営陣にぶつけてほしい。ぜひ。 東電情報の信頼性はともかく、野放図にエアコンを回すことには、やはり抵抗がある。日中、一人でいる時は、特にそうだ。自分一人のために、全空間を冷やすのだと思うと、どうしても気がひけるのだ。自分がこん
(前回から読む) 竹森 今まで日本はデフレで、設備過剰経済でしたが、震災を経ておそらく供給不足を経験します。これは経済と経営者のマインドを変えていくのではないかと思います。 エレクトロニクスの分野では、韓国のサムスン電子は景気が良くても悪くても研究開発投資を続けていましたが、日本の企業はどんどん投資を削っていた。これでは負けてしまいます。しかも日本の企業はお互いに小さいマーケットを取り合っている一方、韓国は金融危機をきっかけに1財閥が1分野というように収斂させています。 規模の経済性だけが重要かどうかは分かりませんが、攻めの経営という、もっと積極的な考えに変わっていくチャンスにもなるのではないかという気がするのです。 内部留保で貯め込み国内向けの戦略的投資がない 藤本 先日も、都心の大企業の本社をいくつも回ってきた米国の友人が私のオフィスに来て、「日本の大企業本社は病気じゃないか。なんであ
先週末に書いた「MBAにおける「日本株式会社」の崩壊」の記事の後、MBA関連の知り合いの日本人が何人か、個人的にメッセージを送ってくれた。 曰く、「私も/僕も個人戦でこんな風に戦ってるんですが、結構大変。お互い頑張りましょう。」 メッセージを読んで、あーこの人も頑張ってるんだな、と励まされると同時に思ったこと。 MBAに来て、「個人戦」でいろんな活動をやっていて、一番苦労するのは、語学もあるが、 日本人が思っているアメリカのイメージとは違う、合意の取り方や進め方に戸惑う部分が大きいのではないか。 それから、頑張りすぎて、でしゃばりすぎたら、打たれちゃったとか。 1.根回し 意外かもしれないが、アメリカでも合意形成において根回しは非常に重要。(日本より重要かも) ただ根回しの仕方がちょっと違う。 根回しとは、基本的には「俺も意思決定者だ」と思っている人に、事前に同意を取っておくことだと思うが
東京ディズニーランドの再開を伝えるニュースは、なんだか奇妙だった。 テレビの中の人たちの伝え方が偏向していたわけではない。むしろ、ニュースを受け止める私の側の感じ方に、微妙な変化が生じていたということなのだと思う。 ニュースデスクは、明るい話題に飢えている。視聴者も同様だ。震災後40日を経て、多くの国民は、復興につながる明るいニュースを希求している。そんな中でもたらされたディズニーランド再開の話題は、うってつけのグッドニュースになるはずだった。 が、その、誰もが待っていたはずの福音は、いざ形になって届いてみると、スタジオの中に、なんだか白々しい感じの後味を残して通り過ぎて行った。 ミッキーマウスたちの軽妙なダンスを伝える取材VTRを眺めながら、私は、 「ミッキーよ。お前は神妙な顔ができないのか?」 と、お門違いである旨は承知しつつも、どうしてもそう思わずにいられなかったのである。 私が見た
中学時代の後輩に最近なに読んでるですか?と聞かれたので『池上彰の学べるニュース』と答えるとハッピーセットのCM並みに驚いていた。 (ハッピーセット/アイムラビニッ)http://www.youtube.com/watch?v=ytHUb9U6i7I 彼は私が剣道部の部室で『フリードマン』『ハイエク』『アーレント』を読み、それを引用して日教組系社会科教師と遣り合っていたのを見ていたので今さら『池上彰』に手を出しているとは想像していなかったのだろう。それ以外の本は?と恐る恐る聞いてきた彼に池上彰の『政治のことがわからないまま社会人になった人へ』『経済のことがわからないまま社会人になった方へ』と答えた。そして追加で『ガッツ石松でもわかる500円から学べるエクセル入門』と言ってやった。 池上彰という人物をどう評価していいの分からない人は多いと思う。地上波では引っ張りだこで、その為彼の書籍も売れてい
日本航空(JAL)のパイロット約370人に、「白紙」のスケジュールが渡された──。先週の金曜日(10月8日)、朝日新聞が朝刊の一面でこう報じた。 同紙の報道によれば、JALの人員整理計画のうち、パイロット部門の削減目標は750人程度。ところが自主的に退職に応じたのは約380人にとどまっている。 人員整理は再建を支援してもらっている金融機関との約束事であるため、絶対に達成しなくてはならない。そこで「50代後半の機長」、「50歳以上の副操縦士」、「今年度の病欠日数が41日以上の人」などに、白紙のスケジュールが面談通知書とともに渡されたという。 「希望退職に応じればラストフライトを設定する。応じない場合は来月以降も予定は空白」──。 白紙のスケジュールを受け取ったパイロットは、上司からそう告げられたそうだ。 白紙のスケジュールは、事実上の“退職勧告” JALサイドは、「退職の強要や整理解雇の通告
ブログ市長で話題の鹿児島県阿久根市に行って来た。 目的は、駅前に廃ブルートレインを再利用した宿泊施設があって、それに乗る(というか泊まる)ことだった。が、行ってみたら、むしろシャッター街のすごさに目を奪われた。 「シャッター街がすごい」なんて、まったく失礼な言い方のようだが、別に揶揄してそう言ってるわけではない。本当にすごいというか、なにやら面白いのだ。 順を追って説明したいと思う。 (T・斎藤) 地方は疲弊している その日、私はまず砂蒸し温泉で有名な指宿を訪れた。 駅前の広場に足湯があるなど、温泉街らしい楽しげな雰囲気もあったものの、商店街はこんな感じだった。 こういった光景は、九州各地で見受けられる。 佐賀県は有田駅で降りた時もやはり駅前がこうだったし、私が住む長崎県でも同様。さすがに長崎や佐世保など大きな所はそうではないが、諫早、大村、島原などのアーケードはこれに近い感じだった。 レ
◇元記事は削除しました。 ◇15:32 2010/07/24 http://anond.hatelabo.jp/20100723210431 読んだ。 以前嘘話を書いた人間の感想としてこれは嘘話だとは思う。 だけれども、すべてが嘘ではないと思う。 増田で嘘を書いたときの気持ちを振り返ってみる。 私が書いたのは父のやりきれない叫びを 自分の声として語ったものだった。 だから違和感があったけれども、自分なりに 目の前で苦しんでいる父の気持ちを 理解しよう、追体験しようって気持ちもあった。 目の前で苦しんでいる人がいるとき、 何もしないで通り過ぎることは難しい。 せめて少しでも理解したいと思う。 そんな時、こういう理解でええのかなーって本人にも聞きづらくて また、彼の悩みが正しいのかどうかも判断つきかねて、 あるいは何かヒントが欲しくて、 本人じゃないけど誰かに話を聞いてもらいたくなる。 ただ、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く