11月10日、米大統領選の結果は、リベラルな世界秩序に対する米国の揺るぎない支持が失われつつあることを明確に示したに違いない。写真は、次期米大統領となったドナルド・トランプ氏(写真)。オハイオ州で7月撮影(2016年 ロイター/Mike Segar) [ロンドン 10日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 歴史は都合良く動いてくれるわけではない。だが時として、無視できない日がある。そういう意味では、ドナルド・トランプ氏の次期米大統領選出が確実となった日が、ベルリンの壁が崩壊した記念日だというのはふさわしいように思える。 1989年11月9日は、リベラル、民主主義、そして米国が主に主導し、それ以前の半世紀において世界の大部分を支配してきた「世界秩序の勝利」を象徴する日となった。一方、27年後の同じ日に起きたトランプ氏の勝利は、その死を示している。 リアリティー番組の元スターが、敵対的
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