政府は二十二日、中国が日中間で共同開発の合意があるにもかかわらず東シナ海で一方的に新たなガス田開発を進めているとして、証拠となる掘削関連施設の航空写真や地図を外務省のホームページに公表した。菅義偉(すがよしひで)官房長官は記者会見で、日中中間線の中国側で二〇一三年六月以降に新たに十二基が確認され、既設の四基を加えて計十六基になったと発表。「一方的な資源開発は極めて遺憾だ」と批判した。 東シナ海や南シナ海で海洋進出を強める中国をけん制する狙い。軍事用レーダーなどの設置で施設が軍事拠点化する可能性も指摘されている。公表に中国が反発し、関係改善の流れに影響を与える可能性もある。日本側には世論の支持が低迷する安全保障関連法案について理解を広げたいとの思惑もありそうだ。 菅氏は会見で、公表理由について「東シナ海での中国の一方的な現状変更に対する内外の関心の高まりを総合的に勘案した」と説明。中国に〇