ユイスマンスとオカルティズムタイトル 著者・編者・訳者大野英士著 発行年月日 2010年 3月 10日 定価 6,270円 ISBNISBN978-4-7948-0811-0 判型A5判上製 頁数 616ページ 著者・編者・訳者紹介 1884年、まだ自然主義全盛のフランスに世にも不思議な小説『さかしま』をひっさげて登場したジョリス=カルル・ユイスマンス。きらびやかな筆致で、毒々しい人工の花園を咲かせた、あの革命的なユイスマンス。そのユイスマンスが、1895年の作品『出発』を機にカトリックに回心し、宗教的なリゴリズム(厳粛主義)にこりかたまった「神秘主義作家」に転身する。何故、このあり得ない逆転が可能になったのか?その背景にはJ=A・ブーラン神父という奇怪な人物との出会いがあった。ヨーロッパ世界は、大革命に伴い神を抹殺した。その結果、左派=共和派も、右派=カトリック・王党派もこぞってオカルテ