2009年に79歳で死去した日本画家で文化勲章受章者の平山郁夫氏の遺産相続を巡り、妻(87)が東京国税局の税務調査を受け、2億円の遺産隠しを指摘されていたことが13日、分かった。自宅にある現金の存在を知りながら意図的に申告しなかったと認定され、追徴税額は重加算税を含めて約1億5千万円。既に修正申告し、納付したとみられる。平山氏の作品の著作権についても、評価額が過少だったとして約1億円の申告漏れ
父は放浪のダダイスト辻潤、母は革命家・大杉栄とともに虐殺された伊藤野枝。多くの画文と逸話と遺した「辻まこと」がかかえていた“魂の苦悩”を描く。【「TRC MARC」の商品… 山靴の画文ヤ 辻まことのこと [著]駒村吉重 辻まこと。この人の著書や絵やイラストの原画、あるいは肉筆原稿などは、古書界でべらぼうに高価である。熱烈なファンが多いということである。亡くなってから、一挙に人気が出て、現在に続いている。何がかくも魅了するのか。そもそも辻まことは、何者であるか。誰にも師事せず、何のグループにも属さず、独自の画境を開いた絵師である。主として、山の絵を描いた。 一方、不思議な語り口の名文を書いた。肩書をつければ画家であり随筆家だが、一概にそう断じられないものが、この人にはある。言葉に表せないそれが辻まことの魅力なのかも知れない。 そのあたりを解明したのが本書で、わかりやすい辻まこと伝であり、辻ま
【ランス(仏北部)=三井美奈】20世紀にパリで活躍した画家・藤田嗣治(1886~1968年)の作品663点が21日、永眠の地・仏ランス市に寄贈された。 作品は2018年にオープン予定の同市美術館の目玉として、常設展示される。 寄贈された作品は、藤田が1913年の渡仏直後に描いたパリの風景画、7歳の時の自分を描いた自画像など油彩画15点のほか、ステンドグラスの下絵、陶器など約2億円相当。遺族十数人が所有していた。ランス市には昨年10月、このうち約30点が移譲されており、今回の寄贈で藤田の渡仏から晩年までの作品が勢ぞろいすることになった。 ランスはシャンパンの産地シャンパーニュ地方の中心都市。藤田は59年、同市でカトリックの洗礼を受けた。洗礼親となったシャンパン醸造業者の依頼で市内に礼拝堂を建設、「フジタ礼拝堂」として知られる。藤田は死後、パリ郊外に埋葬されたが、2003年に同礼拝堂に改葬され
ドイツで十月、ギュンター・グラスが詩画集『蜉蝣(かげろう)』を出版した。詩に水彩の挿絵を付したもので、同種のものとしては一九九七年の『本を読まない人への贈り物』(拙訳、西村書店)がある。今年八十五歳になった自分と老妻ウテを二匹の蜉蝣にたとえたもの。八十七篇(へん)の詩と蜉蝣の絵を一貫したモチーフにした力作詩画集である。蜉蝣は洋の東西を問わず短い命にたとえられる昆虫。冒頭近くに次のような老夫婦の今を書いた詩がある。 愛の行き過ぎ 夜遅くなって台所のラジオからの 最後のニュースの後で、 僕ら二人はおたがいの 医者の処方に従って貰(もら)ってきた 山盛りになった薬の粒を数え合う。 いざ飲む段になって、 頭がニュースでカッカしていて、とっさに、不可抗力的に、 僕が彼女の、彼女が僕の薬を飲んでしまうことがある。 そうしたとき僕らは――横に並んで座ったまま―― これは一体この後どういうことになるのか、
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