「テレビ証言」積極取り入れ 知的財産トラブルや破産手続きなど、ビジネス関係の訴訟を扱う部門を集めた新庁舎を、東京・中目黒に造る「ビジネス・コート」計画が進んでいる。新庁舎の法廷と遠隔地の裁判所をつなぐテレビ会議システムなどを充実させ、複雑化するビジネス関係訴訟に対応することなどが狙いだ。最高裁は平成33年ごろのオープンを目指している。 最高裁によると、新庁舎の仮称は「東京高地裁中目黒分室」。東京都目黒区中目黒にある関東信越厚生局麻薬取締部の庁舎や厚生労働省宿舎などの跡地約8千平方メートルに、延べ床面積約1万5千平方メートルの庁舎を建設する予定。 最高裁は27年度予算の概算要求に、土壌汚染調査費として約9千万円を計上。現在ある建物の解体や土壌改良などを経た上で、新庁舎の建築に取りかかる。 新庁舎には、特許権事件などを専門的に扱う知財高裁のほか、東京地裁からも(1)知財部(2)株主代表訴訟など