37歳になったラミレスだが、今季は来日以来11年連続で20本塁打以上という外国人新記録を樹立。巨人との契約が切れる今オフの去就が注目される 巨人のアレックス・ラミレス外野手はいつも労を厭わずファンサービスに取り組んでいて、その姿勢には本当に頭が下がる思いがしている。 心に残っている光景がある。 ヤクルトから巨人に移籍してきた2008年の宮崎キャンプ。その初日の出来事だった。 朝のアップが始まり、選手が続々とグラウンドに出てくる。スタンドのファンは思い思いの名前を呼んで声援を送っていた。 しかし、選手の中でその声に手を上げたり、声援の方を振り返って応える選手はほとんどいなかった。こういうケースで選手が反応すると、すかさずあちこちからまた声援が飛ぶ。それにいちいち反応していたらキリがない。だから選手たちも――これは巨人に限らないことだが――あまり積極的に応じることはないのが通例だったわけだ。
![ラミレスがラミレスでなくなった日。ファンに愛された選手が歩むべき道。(鷲田康)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/47306e4a730eea48200bfcafe4a2fe8b8c9acd3a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fe%2F6%2F-%2Fimg_e6899b25cbd7cc526a80dc9dc71e6650252938.jpg)