ピンチをチャンスに 年末が勝負 ニンテンドーDSにWii、古くはファミコン。ゲーム業界の王様「任天堂」が今、大変な危機に陥っています。海外でも「Nintendo」と響きわたってきた国際的な優良企業の業績が坂道を転げるように落ち込み、赤字になっています。その原因は何でしょうか。 Q 僕も友達もWiiやDSで遊んでいるけれど。 A そうだよね。逆に言うと、みんなが持っていて広く行き渡ってしまい、新たに買う人がいなくなってしまった。任天堂はDSの後継機のニンテンドー3DSを去年2月に2万5千円で売り出したんだけれど、販売からわずか半年後の去年8月には1万5千円にまで値段を下げ、販売不振にテコ入れしようとした。作った値段よりも安い価格でお客さんに売る、という赤字覚悟の値下げだった。 だから会社全体が赤字になっても不思議ではない。Wiiも06年の発売から月日がたち、ほしい人には行き渡ってしまったと思