第146回芥川賞は円城塔「道化師の蝶」、田中慎弥「共喰い」、同直木賞は葉室麟『蜩ノ記』がそれぞれ受賞を果たした。円城塔は3回目、田中慎弥と葉室麟は5回目の候補での栄冠獲得である。 おめでとうございます。特に「道化師の蝶」は、筆者にとって心の受賞作でもあった。なんだかわが子が表彰状を貰ったような気分です。嬉しいな。 芥川賞候補作全解説はコチラ 直木賞候補作全解説はコチラ 受賞者の記者会見の模様と、全候補作についての解説が昨日のニコニコ生放送で放映された。司会は井上トシユキ、解説者は栗原裕一郎・ペリー荻野の各氏だ。ご覧になった方も多いと思うが(タイムシフト予約で今から観られる人は楽しみにしておいてください)、栗原裕一郎氏による芥川賞解説がすばらしいものだった。あれ、恒例にしてそのうち本にまとめてくれないかな。特に「七月のばか」「道化師の蝶」の両作についての読み込みが深く、たいへん感心させられた