食の世界でいま、最も熱い話題といえば、どこぞの料理や食材でもなく、気鋭のシェフやレストランでもない。ケール、トルティーヤ、デイヴィッド・チャン(米レストラングループ「モモフク」代表、韓国系米国人シェフ)、いずれも否。単なる一過性の話題よりもっと大切で、本質的なもの。細菌、なのだ。 私たちの消化器官には約100兆もの細菌や微生物が生息しており、元から体に備わる細胞の数を優に上回っている。言ってみれば、自分を自分たらしめている細胞より多い細菌を連れ歩いているわけだ。こうなると、自分の菌と細胞と、どっちがどっちに寄生していることになるのだろうか──? 最近は、この菌が脳の働きと無関係ではないことも科学的に理解されつつある。「虫の知らせ」を英語でgut feeling(gutは腸)と言うけれど、これはつまり、「考えるおなか」が仕事をしてるってことなのか。何かを決めるとき、冗談で「おなかから指令が出
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く