「祝日過多社会」について話すニッセイ基礎研究所主任研究員の土堤内昭雄さん=2018年10月、市川美亜子撮影 「ぐうたらの日」は、1975年に小学館の学習雑誌「小学五年生」6月号に掲載された。6月に国民の祝日が一日もないことを嘆いたのび太君に、ドラえもんが出してくれたひみつ道具が、日本中のカレンダーを好きに変えられるひみつ道具「日本標準カレンダー」。日本中に影響が及ぶことにためらうのび太君に、ドラえもんは「休みがふえて、おこる人がいるかい。みんながよろこぶなら、いいことだろ」。それもそうだ、と、のび太君は6月2日を誰も働いてはいけない「ぐうたら感謝の日」と定める。効果は絶大。パパは会社に行かず家でゴロゴロ。テレビは録画を流し続け、ママも「働いちゃいけない日だから」とご飯をつくらない。頼みのラーメン屋も休業で、空腹に耐えられなくなり…… 「ドラえもん学」を提唱し、「人生で必要なことは、すべて『