石原慎太郎都知事が、4月に講演で触れたことをきっかけに尖閣諸島の民間からの買い上げ問題。渦中にある、尖閣諸島を所有する一族の栗原弘行氏が交渉の現状や日中関係などについて説明した。その内容を詳しくお伝えする。 石原慎太郎都知事が、4月にワシントンで行った講演で触れたことをきっかけに尖閣諸島の民間からの買い上げが話題となっている。その後、野田佳彦首相も尖閣諸島を国有化する方向で調整に入ったと報じられているが、地権者としてはどのような思いを抱いているのか。 渦中にある地権者の栗原家の一員である栗原弘行氏が7月20日、日本外国特派員協会で会見を行い、交渉の現状や日中関係などについて説明した。その内容について詳しくお伝えする。 まずは東京都への売買交渉が優先 栗原 私は政治家ではありませんし、政府の人間でもありません。一民間人でして、たまたま尖閣諸島を所有している一族の者です。いずれにしても、栗原家