「毒親」の物語ー『かぐや姫の物語』考 - 海風想

高畑勲監督の『かぐや姫の物語』について、書こうと思う。 内容について相当ネタバレしてるので、未見の人は避けることをお薦めする。 この作品を評して、とある人がこう言った。 「何でかぐや姫は事態を改善するために何の努力もしないの？翁の仕打ちが嫌だったのならちゃんと話し合えばよかったじゃん。それもせずに文句言って逃げてたのは自分の責任だろう」 この人は、随分幸せに育った人なんだな、と思った。 この物語は、いわゆる「毒親」の物語だと私は捉えている。 「毒親」とは、「毒になる親」の略で、文字通り、「成長の妨げになるような仕打ちを繰り返す、子供にとって毒になる親」という意味だ。 しかし、「毒親」の誰もが、「子供を虐げてやろう」などという悪意を以ってなるわけではない。むしろ「子供のためを思って」振る舞ったことが、結果的に子供にとって毒になってしまった、という事の方が多いのではなかろうか。 『かぐや姫の物

[cider_kondo]

このぐらい同時代性のある読み取り方ができなければ古典とは呼べない。矛盾点があるとかないとかどうでもいい。古典を読むとはそういうことだ （再）

[bell_chime_ring238]

読み継がれる名作というのは、いつの時代においてもその時代の解釈を受け止める余白が含まれてるものだと思う。高畑監督さすがの仕事。

[naa_tsuree]

序盤にかぐや姫のことを翁が｢姫｣、村の子供たちが｢たけのこ」って呼んでかぐや姫がどっちの方に来るのかってことをやるんだけど、そこでかぐや姫は翁の方、つまり｢姫｣側に行っちゃうのが利いてるんだよね

[chima-3]

横だけど毒親は子どものためを思ってっていうのがほとんどではないと思う。自然に親は子どものためを思う物と考えることを疑うべき。

[samieel]

親の思う「子供の幸せ」と子供の思う幸せは違うことが多い。現代に通ずるって、古典の素晴らしいところ

[chago]

2015年1月に放送されたドラマ、問題のあるレストランで「人の美談は人に押し付けたら、その美談は人を殺すんだよ」というセリフが頭に浮かんだ。悩もう。

[MS310ru]

ネタバレも何も多くの日本人はストーリー知ってるよ(笑)

[minoton]

月からみれば地上は一種の牢獄なんだよね。同胞が最低限度を下回らない生活をするのは良いけど死ぬ自由はない。翁嫗は託された義務と権力がそうさせたのかな。本当の子だったら全く違ったように思う

[htnmiki]

それでも親は子の幸せを願ってしまう罪深き存在なのだ

[plutonium]

かぐや姫が4-5人送り込まれてきてたらどんな絶世の美女でもこんな結末にならなかったと思うんですよね

[hirofumi21]

“翁も月世界も、「これが相手のためになるはず」と信じ切っていた。だからかぐや姫の苦悩にも気付かないし、己の過ちにも気付かない。”：「毒親」の物語ー『かぐや姫の物語』考 - 海風想

[nobue08031088262262]

毒親

[ROYGB]

そういえば「ベティアンよ帰れ」はＳＦ版かぐや姫みたいな話だったかな。

[ponnao]

映画はクソ面白くないと思ったけど、そう言われると得心が。こういう窮地に陥らないために反抗期があるんじゃないかなあ。爺を金持ちにさせるところは映画見てるときも悪意を感じました。

[zeromoon0]

翁との衝突はかぐや姫の自己を強調するためにわざと強めに描かれていると思ってた。

[gasuza]

面白いよね。

[bml]

ネタに困ってなんでもかんでも噛み付くような感じだなぁ。

[abababababababa]

なるほど。

[t714431169]

絶望感が加速する素晴らしい映画でしたね / こういうとき「悪意より善意が怖い」とか言い出す変な人がよく現れるけど、悪意が圧倒的にヤバイのは前提だよ。

[quick_past]

毒親って、その大切だと思ってる子供からのレスポンスは肯定しか求めてないからなあ・・・。欲しいのは愛に対する代償であって、子供のありのままのありかたじゃないんだよな・・・。

[Katharine_15]

月の世界の住人に現世を「穢き所」と言わせる作品の成立が千年以上前というのがすごいなぁと思ったけど、それは驕りかな。

[amanoiwato]

自分はむしろなまじな善意や悪意よりもさらに「天然」が一番恐ろしい、と月の住人たちを見て思った。

[maturi]

ちなみに、この作品に毒親はもう一人いる。 翁を止めなかった嫗のことではない。 それは「月の世界」である。

[njamota]

自分が傷つく事を恐れない事。自分の価値観を周囲に広げて自分を守ろうとする欲求から自由になる事。他者のあり様を他者に委ねそれを受容し信頼する。それを通じて愛を醸成し、愛によって互いの安全を図る事。

[hunyoki]

これみた時思ったわ、このじじいまじ毒親だなとイライラしながら見てた。そしたらそれをはるかに超える月人登場でﾎﾟｶｰﾝ

[koma2]

まさに

[kaos2009]

“元々のかぐや姫の故郷である「月の世界」にいる、かぐや姫の保護者(おそらく天帝)が、真の毒親”

[rain-tree]

地上は穢れた地と姫に納得させるよう黄金などで操作した天帝がラスボスなのは同意だけど、その操作がなければ姫を可愛がってた爺は普通の親であり得た気がするので、そういうのは毒親って言わない気がする。

[azalea3]

毒親物語だったのですね。是非見てみましょう。

[nilab]

「毒親」の物語ー『かぐや姫の物語』考 - 海風想

[miraclesannder]

なるほど、かぐや姫ってそんな話だったのか！

[tsumikikusa]

竹取物語の形をそのまま、現代にも通じる問題を語れるようにした『かぐや姫の物語』はもっと評価されてもいい