ライカ京都店は、京都観光に訪れた人なら一度は足を踏み入れるであろう、古い町並みが美しい、祇園の花見小路にあります。三上というお茶屋だった築100年の町家を改装し、2014年3月にオープン。町並みにあまりにも溶け込みすぎていて、場所を確認してから訪れても一度は前を素通りしてしまうくらい趣のある外観です。実際、「近くまで来てると思うのですが…」と、店の前から電話される人もいるとか。 古材の渋い色味の格子戸に、シンプルな暖簾(のれん)。ライカを表すロゴは、暖簾の片隅と足元の照明にぽつんとあるだけ。外国人観光客で大混雑の花見小路ですが、この建物を気に掛ける人は全くと言っていいほどいないのです。 暖簾をくぐり格子戸を開けると、そこにはライカをイメージする深みのある赤。しかもみごとに古材の色と調和しています。入口を入って右手にカメラのディスプレイ、左には2階へと続く階段。奥には坪庭と和室があり、和室は