欧米で感染者を急増させている新たな亜系統「JN.1」。この変異の影響を見て、理論疫学者の西浦博さんは「新型コロナの今後の見通しも大きく変わってきた」と言います。どういうことなのでしょうか?
国産では初となる新型コロナウイルスワクチンが使われる見通しとなった。厚生労働省の専門部会は27日、第一三共が開発したメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの承認を了承した。厚労省とは140万回分のワクチン購入で合意している。今後、厚労相による正式承認を経て、12月上旬にも医療機関への配送が始まり、現在実施中の接種での使用を予定する。新型コロナ禍では海外メーカーのワクチンに依存し、経済安全保障
新型コロナの後遺症についてWHO=世界保健機関は倦怠感などが少なくとも2か月以上続き、ほかの病気による症状として説明がつかないものなどと定義しています。 症状は、けん怠感や集中力低下、脱毛、嗅覚・味覚障害など多様で、詳しい原因や患者数もわかっていません。 国の研究班がことし9月に公表した調査報告では、3つの自治体で新型コロナに感染した成人の1割から2割余りが「倦怠感などの症状が2か月以上続いた」と回答していて、国内でも多くの人が後遺症に悩まされていることが明らかになりました。 新型コロナの後遺症では、長引く症状で学校や仕事に行けなくなるケースもあり、日常生活への影響は深刻です。 厚生労働省は、多くの医療機関に患者の受け入れを促すため来年3月までは後遺症の診療にあたる医療機関に支払われる診療報酬を加算しています。 各地の都道府県では、診療にあたる医療機関の情報をホームページに掲載していて、先
2023年9月20日から、オミクロン株XBB.1.5対応ワクチンの接種が始まります。 このワクチンは、現在広がっている変異株にはどれくらい効果が期待できるのでしょうか。 XBB.1.5対応ワクチンは9月20日から接種開始XBB.1.5対応ワクチンの接種スケジュール(厚生労働省資料より) 2023年9月20日からXBB.1.5対応ワクチンの接種が開始されます。 生後6ヶ月以上を対象とした新型コロナワクチンが、全てこのXBB.1.5対応ワクチンに切り替わります。 これまではオミクロン株対応2価ワクチンの接種開始後も初回接種については従来株対応のワクチンを接種することになっていましたが、今後は初回接種もこのXBB.1.5対応ワクチンに切り替わります。 また、今回は高齢者や基礎疾患のある方だけでなく、持病のない若い方も接種可能となっています。 最後の新型コロナワクチン接種から3ヶ月以上経過していれ
「BA.2.86系統」という変異株が検出される国が増えてきており、日本国内でも2023年9月7日に初症例が報告されました。 この新しい変異株「BA.2.86系統」はどういった特徴があり、どのようなことが懸念されるのでしょうか? すでに世界14カ国で100例以上が報告されているBA.2.86系統が検出されている国(GISAIDより) 「BA.2.86系統」は、「BA.2」という2022年に流行したオミクロン株から派生したものです。 現在、世界中で主流になっているのはXBB系統と呼ばれる組替え体から派生したものですので、それとは異なる変異株ということになります(いずれも同じオミクロン株系統ではあります)。 2023年9月9日までに14カ国(イスラエル、デンマーク、アメリカ、イギリス、南アフリカ、ポルトガル、スウェーデン、カナダ、フランス、スペイン、オーストラリア、韓国、日本、タイ)で100例以
8波を凌ぐ過去最大の流行を迎えている日本ですが、世界では新たな系統のウイルス「BA.2.86」の登場を注視しています。再び振り出しに戻ってしまうのでしょうか?西浦博さんに最新情報を聞きました。
新型コロナウイルスの新たなEG.5系統が急速に広がっている。またマスクを着用する時が来たのだろうか。医療関係者が新型コロナウイルス陽性患者からの感染を防ぐ上で欠かせないのが、このN95マスクで、ウイルスを含む飛沫とエアロゾル(空間に浮遊する微粒子)を吸い込むのを大幅に防げる点が、他のサージカルマスクとの最大の違いだ。(PHOTOGRAPH BY ROGER LEMOYNE/REDUX) 世界保健機関(WHO)が5月5日に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)緊急事態宣言の終了を発表してからまだ3カ月だが、強い感染力をもつ新たな新型コロナウイルス変異株が急速に拡大している。 オミクロン変異株XBB系統から派生したEG.5は、今年2月17日にインドネシアで初めて確認された後、徐々に広がり、6月中旬には感染者数が急増し始めた。夏の旅行を楽しもうと記録的な数の旅行客が飛行機などで移動する一方
米ファイザーは17日、新型コロナウイルスの新たな派生型に対応するよう開発しているワクチンについて、オミクロン型から派生した変異株「EG.5」(通称エリス)に対する効果がマウスを利用した実験で確認されたと明らかにした。2022年12月撮影(2023年 ロイター/Johanna Geron) [17日 ロイター] - 米ファイザー(PFE.N), opens new tabは17日、新型コロナウイルスの新たな派生型に対応するよう開発しているワクチンについて、オミクロン型から派生した変異株「EG.5」(通称エリス)に対する効果がマウスを利用した実験で確認されたと明らかにした。 ファイザーと提携する独ビオンテック(22UAy.DE), opens new tabのほか、米モデルナ(MRNA.O), opens new tab、米ノババックス(NVAX.O), opens new tabはオミクロン
Published 2023/08/06 15:21 (JST) Updated 2023/08/06 16:08 (JST) 接種可能な全ての年代を対象とする新型コロナウイルスワクチンの秋接種を巡り、厚生労働省は6日までに、現在流行の主流となっているオミクロン株派生型「XBB」に対応した1価ワクチンを使い9月20日から始めると、都道府県などに周知した。 ファイザーはXBB対応品の対象を生後6カ月以上として承認申請している。モデルナは12歳以上で申請したと発表していたが、その後6歳以上に訂正した。 高齢者や基礎疾患がある人、医療従事者らを対象に5月から始まった春接種は9月19日で終了。厚労省は、希望者に早めの予約を呼びかけるよう自治体に要請した。
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7月28日、厚生労働省は、新型コロナワクチンの追加購入で、米製薬大手ファイザーとモデルナの両社と合意したと発表した。写真はファイザーのワクチン。フランスのニースで昨年12月撮影(2023年 ロイター/Eric Gaillard) [東京 28日 ロイター] - 厚生労働省は28日、新型コロナワクチンの追加購入で、米製薬大手ファイザーとモデルナの両社と合意したと発表した。
新型コロナワクチンについて日本医師会の釜萢常任理事は、高齢者や基礎疾患のある人以外に積極的に接種を呼びかける必要はないという認識を示しました。 新型コロナワクチンの無料接種は現在、高齢者と基礎疾患のある人などを対象に進められていて、ことし9月からは5歳以上のすべての人を対象にした接種が再開します。 これに関連して、日本医師会の釜萢常任理事は記者会見で「65歳以上の人や基礎疾患がある人以外が重症になる割合はそれほど高くはない。全体の感染を抑えるために無理をして接種してもらうというよりも、個人で選択してもらう時期に入った」と述べ、すべての人に積極的に接種を呼びかける必要はないという認識を示しました。 また、釜萢氏は予防接種法に基づいた健康被害の救済制度をめぐり「ワクチン接種後に体調を崩した人への対応が非常に重要だ。審査が遅れているのではないかという指摘もあり、医師会としても力を尽くしたい」と述
新型コロナが5類感染症になってから、流行状況をリアルタイムに把握することが難しくなっています。 どのような情報源から流行状況を知れば良いのか、知っておきましょう。 定点報告になってからは前週の報告数が木曜日に発表される5類感染症になる前までは毎日夕方にその日の新型コロナの感染者数と死亡者数が報告されており、この新規感染者数数が毎日ニュースに流れていました。 私もときどき夕方のテレビ番組に出た際に、夕方の決まった時間に毎日発表される東京都の感染者数ついて、アナウンサーの方に「忽那先生・・・今日のこの数値をどう見ますか?」と聞かれては、「はい、昨日より多いですよね(キリッ)」とか誰でも言えるコメントを言ったりしていました。 定点報告の集計対象の日と報告される日(筆者作成) 新型コロナが5類感染症となった5月8日以降は、定点報告と呼ばれる報告体制に移行しています。 定点報告数とは、定点医療機関と
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アメリカの製薬会社、ファイザーとモデルナは、新型コロナウイルスのオミクロン株の一種「XBB.1.5」に対応したワクチンについてそれぞれ厚生労働省に承認を申請しました。 承認を申請したのはファイザーとモデルナそれぞれが開発したオミクロン株の「XBB.1.5」に対応した成分を含むmRNAワクチンです。 先月開かれた厚生労働省の専門家分科会で示された資料によりますと、モデルナのワクチンはアメリカで行われた臨床試験で「XBB.1.5」や「XBB.1.16」といった「XBB」系統の変異ウイルスに対して免疫の反応が確認できたということです。 またファイザーのワクチンもマウスを使った実験で「XBB」系統の変異ウイルスに免疫の反応が確認されたとしています。 接種の対象となる年齢はファイザーは生後6か月以上、モデルナは12歳以上を想定しているということです。 厚生労働省は、ことし9月から5歳以上の人を対象に
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