ブックマーク / kihiminhamame.hatenablog.com (654)

  • 三つ目横綱 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    みなさまお待ちかね!ヾ(๑╹◡╹)ノ" 今回から三つ目特集だよ!ヾ(๑╹◡╹)ノ" 年中行状記 : 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 『化物年中行状記』(十返舎一九作画、寛政八[1796]年刊、黄表紙) ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 【原文】 十月ハ恵比須講相撲《ゑびすかうすもう》とて、勧進大相撲《くわんじんおほすまふ》、晴天十夜の間、日暮れ早々《そう/\》より始まる。 見物 「あの関取ハ一度も化けた事[「負けた事」と掛けた]が無《ね》へ、強い物だ、イヨ」 同 「これ見越殿《みこしどの》、頭《あたま》が高ひ。又、この天狗も羽を窄《すぼ》めていさつせへ」 同 「杵山《きねやま》とハ杵《きね》の化けたのか、強ひ奴の。そして、飛騨川《ひだがは》ハ名を替へたそうだ」 同 「これ、蜜柑《ミかん》の皮を投げまひぞ。忌々《いま/\》しい

    三つ目横綱 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    kapibara5168
    kapibara5168 2022/04/17
    せっかくの三つ目君特集に遅れちゃった!この三つ目君は普段紹介されている三つ目系の化け物の中では格段に強そうですねぇ。化け物たちがやんややんや楽しそうなのがいいなぁ。
  • ➉『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」~『桜姫東文章』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    何故、今回、『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」を取り上げることにしたのか。 こちらの、楓屋さんからのコメントがきっかけでした。 徳川宗春の肖像? - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~ 三つ目が傾いていますね~。ネタ。私も探しているのですがありませんねえ~。どうしましょう。ところで、桜姫のお話とかは無理ですか。長いですか。 2022/02/26 19:34 b.hatena.ne.jp ふむふむ、桜姫ねえ。 桜姫といえば、とりあえず、歌舞伎の『桜姫東文章《さくらひめあずまぶんしょう》』[四代目鶴屋南北ほか作、文化十四(一八一七)年初演]が思い浮かんだので、長いので取りあげるつもりはなかったのですが、最初の方をちょっと見て見る事に。 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 大南北全集. 第8卷 - 国立国会図書

    ➉『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」~『桜姫東文章』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    kapibara5168
    kapibara5168 2022/03/28
    開かなかった左手が開くと中には…って演出が、他の作家さんの想像力を刺激したんですね。で、ついパクっ…むにゃむにゃ。次は原作・挿絵、先生オリジナルの『三つ目くん物語』も良いですね♪
  • ⑨『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    前回の記事のみなさんからのコメントを拝見しまして、さすがこのブログの読者のみなさん、みなさんの洞察力にいたく感服いたしましたヾ(๑╹◡╹)ノ" 生々しくなるから書かなかったんですけど、そうです、九蔵が玄斎の弟子になったという事は、二人が男色関係になったことを意味しているのです。 親公認の男色関係って、実はそれほど珍しい事ではなかったんですよ。 読者のみなさん、いつもありがとう、これからもよろしくね、大好きです、愛してるよ、チュっヾ(๑╹◡╹)ノ" 「チュっ」は余分だ、オエ~ヾ(๑╹◡╹)ノ" さて、気を取り直しまして、今回はこのお話の挿絵を紹介します、じゃんヾ(๑╹◡╹)ノ" ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 男色子鑑 5巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション これは、佐左衛門がお殿様に越後に帰る報告をする場面でしょうか、それとも帰っ

    ⑨『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    kapibara5168
    kapibara5168 2022/03/28
    死して骸骨になっていても、自分へのお供えを愛する人に振舞う…若干メイワクな気もしますが、それだけ愛が深かったんでしょうねぇ。そんな感動的?な場面なのに、この挿絵にコメディっぽさを感じてしまってゴメンw
  • ⑧『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    続きでございます、九蔵の左手の中には???ヾ(๑╹◡╹)ノ" 下の方に現代語訳と解説がありますヾ(๑╹◡╹)ノ" ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 男色子鑑 5巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 「夫婦《ふうふ》の人の歎《なげ》き、親の身にては断」と少人の手を見れば、不思議や、十三年が其の間、終《つい》に開かぬ手を開けば、親立《おやたち》も玄斎《げんさい》も「是ハ/\」と驚き、立ち寄り手の内を見れば、少《ちひ》さき紙《かミ》に一首の哥を書き付けぬ。 「無き人も今ハ仏に成りけらし 名のミ残《のこ》りて苔《こけ》の下露《したつゆ》」[「苔の下[墓の下]」と「下露[草木の露]」を掛けてつなげた] 玄斎、是に気の付きて文字に直《なお》して見れバ、高野山にて切り付けたる、 「無人今成仏《むにんこんじやうぶつ》 名残苔下露《めいざん

    ⑧『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
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    kapibara5168 2022/03/24
    あら!結局生まれ変わりだったんですね。もう13年も経っていたとは。めでたしめでたし!…でいいん、ですよね?
  • ⑦『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    行き当たりばったりで書いてるので、見事にペース配分をミスって、今回はちょっと短めになってしまいました、テヘペロヾ(๑╹◡╹)ノ" 下の方に現代語訳と解説がありますヾ(๑╹◡╹)ノ" ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 男色子鑑 5巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 「さればこそ、是《こ》の九蔵《くぞう》は、近頃、一国の若衆と、牛《うし》使いの三平、あの口汚き男さへ、昨日も今日と褒《ほ》めけるが、されども、何たる業因《ごういん》にや、生まれし時より今日まで、左《ひだり》の手を開かず、色〻 療治《れうぢ》も尽くし、惣堂《そうだう》のお坊《ぼん》に頼ミ、祈祷《きたう》まで致せども、更に印《しるし》も無く、人の褒むるに付けても、此の事の悲しさ」と、 【現代語訳】 「その通り、この九蔵《くぞう》は、近頃は、「国で一番の若衆」と、あの

    ⑦『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
  • ⑥『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    続きです、鹿之助の三回忌を終えると、佐左衛門は高野山を下ります。 下の方に現代語訳と解説がありますヾ(๑╹◡╹)ノ" ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 男色子鑑 5巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 明け暮れ念仏 怠《をこた》らず、三囬忌《さんくわいき》の吊《とぶら》ひして、夫《そ》れより高野山を立ち出で、何処《いずく》とも無く惑ひ歩《あり》き、遙《はる》かに年隔《としへだ》て、近江の国 信楽《しがらき》と云ふ所、村にても何がしと見えし家に宿借りしが、亭主は六十に近き男、所柄とて、花色小紋の袷《あはせ》、同じ小紋の丸頭巾《まるづきん》、確か袷の切れと札《ふだ》付けぬばかり、口には言はねど可笑《おか》し。 納戸《なんど》の方に息子と見えて、十二三なる少人、机《つくえ》に掛ゝりて手習ひするに、其の手跡《しゅせき》の美しさ、「

    ⑥『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
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    kapibara5168 2022/03/19
    ドラマチックな展開来ましたねぇ!生まれ変わりというには年齢が合わない気が…。親族とか?どういう繋がりなのか気になるー!
  • ⑤『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    続きです、さて、佐左衛門は鹿之助が亡くなったことを知らずにお殿様に挨拶にいきますが? 初めてのみなさま、ちゃんと、下の方に現代語訳と解説がありますのでヾ(๑╹◡╹)ノ" ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 男色子鑑 5巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 早朝より身拵《みごしら》へ、登城《とうじやう》して、佐右ヱ門 相果《あいは》てし様子、涙ながらに申しあへれば、大守《たいしゆ》は、「其の方留守の内、鹿之助が死去《しきょ》の事、定め無きは浮世 成《なり》」と涙汲《なみだぐ》みての御挨拶《ごあいさつ》、佐左ヱ門飲ミ込まず、夜前も慥《たし》かに逢ひし由、大守も御不審なされ、鹿之介が部屋へ立ち入り、御覧《ごらん》あれば、仏壇《ぶつだん》には燈《ともしび》幽《かす》かに掲《かゝ》げ、新しき位牌《ゐはい》も常香《じやうかう》の煙《けぶ

    ⑤『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    kapibara5168
    kapibara5168 2022/03/19
    こんなに不幸が続いては、この世を儚んで出家する気持ちもわかりますね。さて、この先の展開が気になりますよ…!
  • ④『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    続きです、さて、鹿之助はどうしていたのでしょうか? 初めてのみなさま、ちゃんと、下の方に現代語訳と解説がありますのでヾ(๑╹◡╹)ノ" ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 男色子鑑 5巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 されば、鹿之介は明《あ》け暮《く》れ佐左ヱ門別れを悲しび、 「今日《けふ》よ、明日よ」 と待てども、弥生の頃まで帰らぬ人を待ち侘《わ》び、何時《いつ》となく煩《わづら》ひ出《だ》し、次第に氣力も衰《をとろ》へ、陽炎《ひなた》の氷、水の哀れと消《き》えしを、佐左ヱ門は夢にも知らず、美濃路《みのぢ》を過ぎて、近江《あふミ》と聞くも嬉しく、 「頓而《やがて》君に粟田口《あはたぐち》[「君に逢《あ》ふ」「粟田口《あはたぐち》」をかけた]も近《ちか》し」 と、急ぐ心の入相《いりあひ》頃[「心の入る」と「入相《いりあひ

    ④『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
  • ③『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『男色子鑑』巻四の一「縁は朽ちせぬ二世の契り」の続きですヾ(๑╹◡╹)ノ" ちゃんと、下の方に現代語訳と解説がありますよヾ(๑╹◡╹)ノ" ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 男色子鑑 5巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 遥々《はる/゛\》の道中、「雪吹《ふぶき》の為《ため》の𤋎大豆《いりまめ》に花は咲くとも、親仁の氣色は寒の開き前、浮雲《あぶなし》」と急ぐ心に里人の雪舟《そり》引く形《なり》も余所《よそ》に見なし、日数程経て行《ゆ》き着《つ》けば、「悲《かな》しや、三日前に㝡早《もはや》親仁様はあの世の風が誘ひました」と聞くより、はつと胸《むね》迫り、「迚《とて》も逢《あ》ひ見ぬ物ならば、下るまい物、離《はな》れ難《がた》き中を生《い》き別《わか》れにし、遙〻《はる/゛\》の憂《う》き難所《なんしよ》凌《しの》ぎ来る

    ③『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
  • ②『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    八左衛門作『男色子鑑《なんしょくこかがみ》』(元禄六[一六九三]年刊)巻四の一「縁は朽ちせぬ二世の契り」の続きですヾ(๑╹◡╹)ノ" ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 男色子鑑 5巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 されど、小姓《こしやう》吉崎鹿之助《よしざきしかのすけ》とは心の底《そこ》の人知れぬ中、佐左ヱ門は萬事 花車《きやしや》なる仕出し、一家中にても風流男《ヤさおとこ》、鹿之助より状付けて、世間に稀《まれ》なる衆道《しゆだう》、「己程《をれほど》果報《くわほう》な者は有らじ」と、吾《われ》ながら嬉敷《うれしく》、一日 逢《あ》はねば、千年も疎《うと》き心地、此度の国帰り、鹿之助が歎《なげ》きに、佐左ヱ門も当惑《たうわく》して、「脆《もろ》き涙の水離《みずばな》れは、いつでもこんな物じや」と、やう/\[漸う]に

    ②『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
  • ①『男色子鑑』4-1「縁は朽ちせぬ二世の契り」 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    今回から、山八左衛門作『男色子鑑《なんしょくこかがみ》』(元禄六[一六九三]年刊)巻四の一「縁は朽ちせぬ二世の契り」を読むことにします。 何でこの話を読むことにしたかは、最後に改めて言いますね。 『男色子鑑』はタイトルで分かるように、井原西鶴の『男色大鑑』に便乗して出された作品です。 『男色子鑑』の作者が九二軒鱗長《きゅうじけんりんちょう》と間違って紹介されていることがよくありますが、九二軒鱗長は、『男色子鑑』の改題改修増補の『和国小性形気《わこくこしょうかたぎ》』の作者です。 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 男色子鑑 5巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 『男色子鑑《なんしょくこかがみ》』巻之四 「縁《ゑん》は朽《く》ちせぬ二世の契り」 付けタリ 生きながらふ灵供《れうぐ》の飯《いひ》 弟子に貰ふて玄斎《げんさ

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  • 鶴字法度!その時、井原西鶴は? - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    今回も小ネタをヾ(๑╹◡╹)ノ" 徳川綱吉といえば天下の悪法(最近は評価が変わってきています)の生類憐みの令を出したことで有名ですが、綱吉の悪法には鶴字法度《かくじはっと》というものもあります。 鶴字法度とは、貞享五(一六八八)年に出された、綱吉が娘の鶴姫を溺愛するあまり、庶民が名前に「鶴」の字を使う事を禁じた法令です。 このブログによく登場する浮世草子作家井原西鶴は綱吉と同時代の人です。 はい、思いっきり名前に「鶴」を使ってしまっています。 さて、鶴字法度が出されてしまい、西鶴はどうしたでしょうか? シンキングタイム!!! 正解は、どん! 新可笑記 5巻. [1] - 国立国会図書館デジタルコレクション 『新可笑記』[元祿元(一六八八)年刊]より 「西鵬《さいほう》」に改名したでしたヾ(๑╹◡╹)ノ" ただ、元禄五(一六九二)年刊の『世間胸算用』では、名前がもう西鶴に戻っているので、鶴字

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    kapibara5168
    kapibara5168 2022/03/07
    ダメ!と言われたら早々に「鶴」の字を外し、たいして強制力がないとわかればとっとと戻す。西鶴さんは時流に逆らわず柳のように柔軟にかわしてゆくタイプだったのでしょうねぇ。世渡り上手!
  • 徳川宗春の肖像? - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    長らく、更新が滞ってしまったので、今回は小ネタでもヾ(๑╹◡╹)ノ" いやあ、私は元気なんですけど、取り上げたい作品がなくてですねえ。。。 私が住んでいる名古屋で人気な歴史上の人物は、信長・秀吉・家康の三英傑ですが、三英傑に次ぐ人気があるのが、第七代尾張藩主の徳川宗春《とくがわむねはる》です。 徳川吉宗(暴れん坊将軍)が質素倹約な享保の改革を実施したのに対し、規制緩和政策を実施した人物です。 結果、城下町は賑わったのですが、藩は大赤字になり、挙句の果てに藩でクーデターが起こり、吉宗に蟄居《ちっきょ》を命じられ、死後も墓に金網がかけられたとか。 で、この徳川宗春の肖像としてよく紹介されているのが、このヘンテコリンな格好をしている絵です。 不明 - 『歴史誕生14』NHK編/角川書店 「夢の跡」 藤園堂書店所蔵, パブリック・ドメイン, リンクによる あ、諸々の制約上、ここでは、wikiped

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    kapibara5168
    kapibara5168 2022/02/28
    先生も三つ目君もお元気そうで何よりです♪ 無責任な立場だから言いますが、宗春さんのような面白そうな人には興味がわきますね!キセルを持たせられる家来はウンザリしていたのか楽しんでいたのかどっちだろ?
  • 首と玉ヾ(๑╹◡╹)ノ" - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    前回のろくろ首の記事、みなさんの反応が思いのほか良かったのでビックリしました(笑) kihiminhamame.hatenablog.com 紹介してくださいましたヾ(๑╹◡╹)ノ" 46taishokusita.hatenablog.com このお話が収録されている『化物年中行状記』、まだあんまり紹介されていない作品みたいなんで、リクエストが多かったら、読み始めるかもしれませんし、読まないかもしれません(笑) もちろん、ろくろ首の子どもの遊びのお話はこのページだけで、続きはありません。 だから、ちぎれた首はちぎれたままです(笑) その代わりと言っては何ですが、『化物年中行状記』と同じ十返舎一九の作品の『信有奇怪会《たのみありばけもののまじわり》』の、江戸の絵の中でも屈指のスプラッタシーンをご覧くださいヾ(๑╹◡╹)ノ" 信有奇怪会 - 国立国会図書館デジタルコレクション ろくろ首が坂田

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    kapibara5168 2022/02/12
    カチカチ山のお婆さんて、こんな亡くなり方でしたっけ(汗) キャン◯マの攻撃力、バカに出来ませんねぇ!
  • ろくろ首の子どもの新春の遊びヾ(๑╹◡╹)ノ" - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    そういえば、今年は正月らしい記事を書かなかったなと思いまして、今回は今更ながら新春っぽいのをヾ(๑╹◡╹)ノ" 以前、豆腐小僧大集合の記事で紹介した、『化物年中行状記』(十返舎一九作画、寛政八[1796]年刊、黄表紙)の豆腐小僧の類似妖怪が登場するページをヾ(๑╹◡╹)ノ" kihiminhamame.hatenablog.com ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 年中行状記 : 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像は拡大できます。 【原文】 轆轤首《ろくろくび》の子供は、小さい時より人間の子が凧を揚げる如く、己《うぬ》が首を段/\伸ばし習ふ事有り。 女の子供ハ手毬《てまり》の代わりに火の玉を突いて遊ぶ。 皆、春先の子供の遊びなり。 「姉《あね》さん、俺等《おいら》もあんなに首が伸ばしたい」 「まだ手前《てめへ》達やァ小さ

    ろくろ首の子どもの新春の遊びヾ(๑╹◡╹)ノ" - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
  • 上野公園 ~『金草鞋』番外編~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『金草鞋』に登場した上野東叡山寛永寺。 当時の寛永寺の境内は、現在はほぼ上野公園の敷地になっています。 私は上野公園には2009年8月と2016年8月の二回訪れています。 そこで、江戸切絵図に書かれた寛永寺の建物の中で、現在も面影をとどめているものを、写真とともに紹介したいと思います。 〔江戸切絵図〕 - 国立国会図書館デジタルコレクション ちなみに、『金草鞋』の挿絵で描かれているのは、黒門・吉祥閣・中堂ですかね。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション 諸国道中金の草鞋. 1 - 国立国会図書館デジタルコレクション 寛永寺はかなり縮小されたものの、現在も上野公園の北に存在します。 今の寛永寺の写真、こんなのしか撮ってませんでした、すいません。 (2009年) ①慈眼堂(開山堂・両大師堂) 慈眼大師とは、天海僧正のことです。 『金草鞋』で酔っ払いがケンカしていたのは、この建

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    kapibara5168
    kapibara5168 2022/02/07
    土地柄、近場に由緒ある神社仏閣がなく、縁遠く暮らしていましたが、最近こういう昔の日本を感じさせてくれる建物がとても好きになりました。トシかな笑
  • 不忍弁天 ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像は拡大できます。 【原文】 上野の御山内《ごさんない》、残らず拝見し、それよりすぐに不忍《しのばず》の弁天へ参る。 狂「爰《ここ》さあハ 女神《おんながみ》とて 弁天の 前にでつかい 蓮池《はすいけ》がある」 此の境内《けいだい》を悉《こと/゛\》く参り、広前《ひろまへ》の絵馬に蛇《くちなわ》のぬたくり居たる絵を見つけて、 狂「おつかない 弁天様が 蛇ならバ 裏返《うらがへ》る[「蛙」と掛けた。「オラ帰る」とも掛けたか]べい ぴよこり/\と」 参詣 「物の理屈と言ふ物ハ、良くした物だ。 男が手足をぐつと広げて伸ばした所を大の字と言ふが、大の字でハ無い。 金玉と言ふ物が有るから、男ハ太の字、大の字と言ふのは女の事だ。 その女の大の字に、頭《つむり

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    kapibara5168
    kapibara5168 2022/01/26
    挿絵が上空から俯瞰で見る景色なのですね。実際にこのように見える高い場所があるのか想像で書いたのか興味深いですね。駄洒落などの言葉遊びがたくさんの『金草鞋』、頭の体操になります。また気が向いたら何とぞ。
  • 東叡山 ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    【左右ページ全体】 【右ページ詳細】 【左ページ詳細】 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション 諸国道中金の草鞋. 1 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像は拡大できます。 ※落書きが酷かったので、可能な限り修正しています。 【原文】 湯島の女坂を下りて、下谷仲町《したやなかてう》の通りを広小路へ出たるに、往来殊に賑ハしく、すぐに上野ゝ御山内に入りて拝見し、「誠に結構」言ふばかり無く、畏《おそ》れ拝ミて、肝を潰し、 狂「上野さあ 見べい/\と おつぴらく 目眼《まめなこ》さあの 魂消《たまげ》申した」 大師の前にて、殊の外、酒に酔《ゑ》ひたる人、往来の者と喧嘩を始めたるに、延高驚き、「逃ぐる」とて、 狂「ちやがれ[下がれ?]はあ かしやしや[鍛冶屋じゃ?] 酒の酔つ払ひ 大師《だ

    東叡山 ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
  • 湯島天神② ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    はい、『金草鞋』湯島天神の続きですヾ(๑╹◡╹)ノ" 【左右ページ全体】 【左ページ詳細】 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション 諸国道中金の草鞋. 1 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像は拡大できます。 ※落書きが酷かったので、可能な限り修正しています。 【原文】 千久羅 「見なさろ/\、向かふから出来たァ、御御《おごう》か童《わらし》か御洒落《おしやらく》さあでもなかんべい。 女だァか、男だァか、分から無い者《もん》が、出来たァ。 何《あん》だんべい、儂《わし》、聞いて見るべいか。 モイ/\、ちくと物さあ問ひますべい。 童《わらし》ハ、男だァか、女だァか、何《あん》で御座りヤす。 何《あに》、陰間《かげま》だァ。 陰間たァ、何《あん》の事《こん》だんべい。 放題《ほうだい

    湯島天神② ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
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    kapibara5168 2022/01/19
    こちらのブログを拝見していると、当時は日本全国「男色」が当たり前なイメージが出来ていましたが、都会の江戸以外のイナカではそれほどメジャーではなかったんですねぇ。今も昔も、都会は進んでるんだなぁ。
  • 湯島天神① ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    はい、『金草鞋』、再開ですヾ(๑╹◡╹)ノ" 【左右ページ全体】 【右ページ詳細】 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション 諸国道中金の草鞋. 1 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像は拡大できます。 ※落書きが酷かったので、可能な限り修正しています。 【原文】 神田の明神の裏門より出て、左の方《かた》、恋坂《つまごひざか》を上りて、真っ直ぐに、湯島の天神へ参詣する。 此の所も、市中一面に見下ろし、隅田川《すミだがは》を向かふに眺めて、風景また言わん方《かた》無し。 狂「賽銭《さいセん》を 上げねば 時平《じへい》奴《やつ》だァと 天神《てんじん》様が 腹サ立つべい」 「今朝から、はあ、膝株《ひざかぶ》のしヤくり/\する程歩いたんべいが、このの内じヤ、まだ作者めが何《あに》も

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    kapibara5168
    kapibara5168 2022/01/07
    駄洒落は言わずもがな、作中で主人公が作者に不平を言ったりお店の宣伝が入ったりと自由で楽しいノリの『金草鞋』、ホント好き笑 私も伸高とチクラ坊みたいに生きたいなー。