やあ、みんな久しぶり、輪っかに顔が付いた妖怪、輪香菜だよヾ(๑╹◡╹)ノ" 三つ目と一つ目に負けじと、僕も輪っかに顔が付いた妖怪の話を紹介するよヾ(๑╹◡╹)ノ" 新日本古典籍総合データベース 『諸国百物語』[延宝五(一六七七)年刊] ※この記事では国文学研究資料館所蔵資料の画像を適宜改変して使用しています。(CC BY-SA) 【原文】 九 京東洞院《きやうひがしのとうゐん》片輪車《かたわぐるま》の事 京東洞院通《きやうひがしのとうゐんとをり》に、昔、片輪車《かたわぐるま》と云ふ化け物《もの》有りけるが、夜《よ》な/\下《しも》より上《かミ》へ上《のぼ》ると云ふ。 日暮れになれバ、皆人恐れて、往来《わうらい》する事《こと》無し。 ある人の女房《によバう》、是《これ》を見たく思ひて、ある夜《よ》、格子《かうし》の内より覗《うかゞ》ひ居けれバ、案の如く、夜半《やハん》過ぎの頃、下《しも》より