九州新幹線長崎ルートの整備方式見直しを巡る与党検討委員会の会合に出席した山口祥義知事(手前右から2人目)=2019年4月、東京都内 九州新幹線はほとんど話題に上らなかった。昨年12月16日、国会内で開かれた九州新幹線長崎ルートなど全国の整備新幹線について議論する与党国会議員のプロジェクトチーム(PT)。「まず、北海道新幹線。増額する事業費に必要な財源確保をするよう国土交通省に求めた」。座長の額賀福志郎元財務相(79)が記者団に説明した。 会合では、上振れした北海道新幹線(新函館北斗―札幌)が議題になった。工事に伴う予期せぬ自然条件や資材高騰による増額は6445億円。総事業費は2兆3千億円に上る。政府予算案の編成に向け、年の瀬に開かれるPTでは、増額した建設費の財源措置を議論することが恒例となりつつある。 国は6445億円のうち契約済みの工事などを含む2922億円分の財源構成を決定した。貸付