◆葛西臨海水族園 葛西臨海水族園(江戸川区)から逃げ出したフンボルトペンギン1羽が見つからないまま、1カ月がすぎた。有力な手がかりはないものの、水族園や専門家は、エサが豊富で住みやすい東京湾で「元気に暮らしている」とみる。脱走ペンギンは、どこに行ってしまったのだろう。 ◇旧江戸川河口捜索も空振り 4日、水族園の「ペンギンの生態」エリアは親子連れらでにぎわった。「まだ見つかってないんだって」「あんな高い岩をどうやって」。脱走ペンギンの情報提供を求める掲示を見つめる来園者は心配そうだ。春休みで遊びに来た墨田区の浦川大義君(9)は「ペンギンは歩き方が可愛いところが大好き。ニュースで見て、ずっと心配していた。早く見つかってほしい」。 失踪がわかったのは先月4日。隣接の鳥類園関係者から「3日にペンギンのような写真を撮った」と連絡があり、バードウォッチャーからも旧江戸川河口を泳ぐペンギンの写真