いつでもどこでも,置くだけで充電できる──。こうしたコンセプトを実現すべく,携帯機器のワイヤレス給電に関する取り組みが活発になっている。 取り組みを主導するのが,ワイヤレス給電の業界団体であるWireless Power Consortium(WPC)だ。ワイヤレス給電方式の業界標準化を目指して,2008年12月に設立された。既に規格策定を完了済みで,関連メーカーが対応機器の開発を着々と進めている。 WPCの活動に,深くかかわってきたのが三洋電機である。同社はWPCの創設企業の1社で,国内企業では唯一,標準規格の策定に関与できる「Regular Member」である。これまでは表立った動きを見せていなかったが,2010年12月,ついにその製品展開予定などを明らかにした。WPC規格に準拠した携帯機器向けの充電台や,携帯電話機に内蔵するための非接触充電機能付きの電池パックなどの試作機を一気に公
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