去年の東京小児科医会で私は初耳だったんですが、日本の子どもにくる病が増えているそうです。今年の日本小児科学会でもそういう話題があったので、今日はその話をしようと思います。 骨の強度を保つカルシウムの調節には、ビタミンDが必要です。ビタミンDは小腸で食物からのカルシウムとリンの吸収を促進し、腎臓で尿中のカルシウムとリンの再吸収を促進します。 表皮細胞、造血細胞などいろいろな細胞の増殖と分化に関与しますが、骨を壊してカルシウム濃度を上げる破骨細胞の形成と分化も促進します。だからビタミンDが不足するとカルシウムの調節能に支障をきたし、カルシウム不足、くる病、骨粗鬆症の原因になります。 ビタミンDは脂溶性ビタミンで、こういったものに多く含まれます。 サケ、サンマ、ニシン、マグロ、カレイ、ウナギなどの魚類と 干椎茸、キクラゲ、シメジなどの茸類、 鶏卵です。 www.richbone.com そして、