今やベラルーシは、ヨーロッパ内で最強のチームとなりつつあります。子どもから大人まで多くのプレーヤーが熱心に将棋を指しています。 その中心となっているのがセルゲイ・リセンカさん。どうしてこれほどまでに将棋が盛んになったのか、彼の熱意がどこから湧き出ているのかを知りたくて、インタビューをしてみました。 ―将棋を教え始めた時期ときっかけは。 「2002年に兄から将棋を教わって、すぐに魅了されました。その頃はプレーヤーが6人しかいなかった。同級生に教えたりして、2005年に大学に入ってからは将棋部をつくりました。でも学生たちは楽しんでいるだけで大会にはあまり出なかったので、子どもたちに教えようと思いました。2010年に青少年センターで将棋を教えることになり、あちこちの学校に行って宣伝して人を集めようと努力しましたが、最初に来た生徒はたった一人。でも、そのお兄さんが来て、同級生が来て、結局12人集ま