そのときどきの話題やイベントにフォーカスし、論を交わす時事蹴論。今回は5月7日に発表された日本代表の"国内組合宿"のメンバー発表に注目し、最大の驚きとなったベガルタ仙台のGK六反勇治を取り上げる。九州育ちの守護神が遠く奥州の地で積み上げたものとは?仙台の番記者・板垣晴朗が迫った。 ▼まさに青天の霹靂 5月7日、ベガルタ仙台のクラブハウス。とあるGKが「今日はゆっくり休み、また上げていきます」と帰途についてから数時間後のことだった。好きだという珈琲を飲んでひと休みでもしていたかもしれないそのころ、日本代表候補のトレーニングキャンプのメンバーに、そのGK、六反勇治が招集されたという報が飛び込んできた。 2007年にU-20日本代表候補トレーニングキャンプのメンバーに選出されたことはあるものの、あくまで候補選手。ここでA代表候補に選出されたことを意外に思われた方も多いかもしれない。06年に熊本国