先週末、私に届いた内部情報によると、中国・武漢発の新型コロナウイルスによる北朝鮮の死者が3月下旬段階で1万人を超えた。死者が一番多いのは首都平壌という。表向きの死因は「急性肺炎」とされているが、大半がコロナウイルスによるものであると政権中枢では認識されているという。北朝鮮はイタリアを上回り、ウイルス感染による死者が世界最多となった可能性が強い。 ところが北朝鮮当局は感染者ゼロとウソをつき続けている。北朝鮮では以前から医療崩壊が進んでいた上、当局がコロナ流行を認めないので本格的な国際支援を受けられず、感染者は満足な治療を受けられない。 ●食糧価格高騰で餓死者も 一方、餓死者も出ている。1月下旬から中国との国境を完全に遮断した結果、一般住民が糧を得ていたチャンマダン(市場)の価格が高騰し、商人が売り惜しみを始めた結果だ。3月下旬に「全ての住民は新型コロナウイルス感染症を防ぐための国家非常防疫状