衆院政治改革特別委員会の開会が見送られ、がらんとした衆院第1委員室=国会内で2024年6月4日午前9時31分、平田明浩撮影 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた政治資金規正法改正案を巡り、衆院政治改革特別委員会は4日午前の理事会で、同日予定していた質疑と採決を見送ることを決めた。自民が、日本維新の会の要求を踏まえた修正案を新たに提出する意向を示したため。 【写真・図解まとめ】自民党派閥裏金問題 どうなる政治資金規正法 自民、立憲民主両党は3日、岸田文雄首相出席の下、4日に特別委を開催することで合意。自民は同日中に衆院本会議で採決し、公明党、維新などの賛成多数で衆院を通過させる構えだった。野党と合意していた首相出席の審議日程を、与党側から撤回する異例の事態となった。 採決見送りを受け、自民の浜田靖一国対委員長と立憲の安住淳国対委員長が国会内で会談し、今後の審議日程について協議。その
裏金事件を受けた政治資金規正法改正で自民党が曲折の末、法案成立の道筋を固めた。岸田文雄首相は政治資金パーティー券購入者名の公開基準額の「5万円超」への引き下げと、政策活動費の10年後の領収書公開を決断。改革を主導したようにアピールしたが、事態打開へ公明党と日本維新の会の主張を「丸のみ」したのが実情。慎重論を振り切った首相の唐突な判断は党内に禍根を残しそうだ。 【画像】想定される規正法改正の流れ 「わが党案の修正を求める国民の厳しい声についてお話があり、私としても真摯(しんし)に受け止めた」。31日夜、首相官邸。首相は公明の山口那津男代表との会談について淡々と答えた。 約半年かかって法案成立という「出口」がようやく見えたにもかかわらず、自民内の敗北感は大きい。「総理は公明と『10万円超』で妥協できると踏んでいた」。党幹部は落胆する。 自民の最大の誤算は公明の硬化だ。与野党修正協議が大詰めとな
Published 2024/06/02 06:03 (JST) Updated 2024/06/02 15:20 (JST) 自民党安倍派の政治資金パーティー裏金事件で、2022年4月に中止が決まった所属議員側への資金還流について、当時会長代理だった下村博文元政調会長が事務局長に複数回再開を要求したと、派閥関係者が東京地検特捜部の事情聴取に供述していたことが1日、分かった。関係者が明らかにした。安倍晋三元首相(当時会長)が指示した還流中止が復活した経緯は、これまで一切明らかになっていなかった。 関係者によると、派閥関係者は特捜部に対し、下村氏が事務局長で会計責任者の松本淳一郎被告(76)=政治資金規正法違反罪で公判中=に再開を要求したのは、所属議員らの反発を受けたもので、安倍氏死去後は「生前に会長も再開を了承していた」と主張していたとも説明したという。 下村氏は今年3月の衆院政治倫理審査
自民党の稲田朋美幹事長代理は28日、2020~22年に計202万円を自らが代表を務める党支部に寄付し、所得税の一部を控除される税優遇を受けたことを認めた。寄付の原資に安倍派からキックバック(還流)された資金を使った可能性については否定した。 【図でわかる】稲田朋美氏の政治資金を巡る疑惑の構図 政治家が自らが代表を務める政党支部に寄付し、税優遇を受けることは過去にも問題視されてきた。 毎日新聞は同日、福井県選挙管理委員会が開示した「寄付金(税額)控除のための書類」で、稲田氏側が計202万円を控除対象に記載していたとして、税優遇を受けた疑いがあると報じた。 稲田氏は実際に控除を受けたか、派閥からの還流分が寄付の原資になったかについては毎日新聞の質問に回答しなかったが、報道を受けて文書を公開。「寄付金控除の処理をしていた」と一転して税優遇を受けた事実を認めた。その上で「派閥からの還流分が寄付の原
度重なる差別発言と旧統一教会との関連疑惑に加え、多額の裏金問題も明らかになった杉田水脈衆院議員。政治倫理が欠けた人物との批判は免れない。衆議院のHPよ 政治団体「杉田水脈なでしこの会」(以下、「なでしこの会」)が安倍派(清和政策研究会)から2018年以降に1564万円キックバックを受けていたにも関わらず、政治資金収支報告書(以下、収支報告書)に記載しなかったなどとして杉田水脈衆議院議員(比例中国)ら3人が政治資金規正法(以下、規正法)の不記載などの罪で4月22日、刑事告発された。杉田議員は自民党から半年間の役職停止処分を受けている。(フリージャーナリスト・鈴木祐太) 【写真報告】これが政治資金報告書と「文通費」領収書だ。橋下徹、維新清水参議員などの実物公開(7点) ◆収支報告書の訂正こそ「裏金の自白だ」刑事告発したのは上脇博之神戸学院大学教授だ。告発状によると、「なでしこの会」は安倍派の政
トップ 記事 特集記事 1からわかる政治資金事件 立件は自民党安倍派・二階派・岸田派 野党は「裏金議員」と追及 政治倫理審査会 政倫審は? 政界を大きく揺るがしている自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件。 「そもそも論」から、深まった疑惑、東京地検特捜部の捜査、それに自民党の派閥解散をめぐる政局、国会では「裏金議員」と追及する野党側、そして政治倫理審査会や自民党の関係議員の処分をめぐる最新の動きまで徹底解説します。 一連の取材では、生々しく問題の実態を語る証言も入手しました。 いったい何が起きているのでしょうか? (※2024年3月27日、一部更新しました) 【目次👇👇】 ●二階氏が次の衆院選に立候補しない考え表明。判断の裏側には? ●安倍派幹部4人の処分はどうなる? ●捜査はどういう結論に? ●そもそも政治資金問題のきっかけは? ●「キックバック」とは? ●捜査当局はどう動い
自民党は派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、安倍、二階両派の議員計80人規模を4月上旬にも一斉処分する方向で調整に入った。党が定める処分で最も重い「除名」と、それに次ぐ「離党勧告」は見送る。岸田文雄首相(党総裁)は役員会で政治資金収支報告書への不記載額や役職歴、説明責任の果たし方などを踏まえると言明。派閥幹部には厳正に対応する方針で、「党員資格停止」や「選挙での非公認」を科す案が浮上している。複数の関係者が18日、明らかにした。 【写真】拘置所に向かう田中角栄氏 昔はもっと国会議員を捕まえていた、東京地検特捜部 2005年の郵政民営化関連法案に反対した50人を上回る異例の大量処分となる。ただ郵政造反組に下した除名、離党勧告といった厳重処分は回避し、党内融和を優先して事件の幕引きを図る狙いとみられる。 最終的な処分の対象者、内容は首相や茂木敏充幹事長ら執行部が判断する。不記載額が少なかっ
自民党は17日、第91回党大会を東京都内のホテルで開いた。 岸田文雄首相は党総裁として演説し、派閥の裏金事件について「国民に心からおわびする」と陳謝。関係議員の処分について結論を得るよう茂木敏充幹事長に指示したと明らかにした上で、「厳しく対応していく」と表明した。 【ひと目でわかる】パーティー収入を巡る問題の構図 首相は「国民から多くの疑念を招き、深刻な政治不信を引き起こしている」と指摘。「政治の信頼回復に向け、私自身が先頭に立って党・政治改革を断行する」と語った。 事件の関係議員に対しては「説明責任を貫徹すべく引き続き促す」と説明。処分の対象や重さは、政治資金収支報告書への不記載額、これまでの役職・議員歴、説明責任の果たし方などを総合的に勘案して判断する方針を示した。 茂木氏は党務報告で「早期に厳正な対応を取っていく」と強調。大会後、記者団に「一律に全員同じにはならない。上に甘くて下に厳
自民党安倍派(清和政策研究会=解散決定)に所属した橋本聖子元五輪相は14日、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けて開かれた参院政治倫理審査会(政倫審)に出席した。自身にとっての「政界の父」で、かつて清和会を率いた森喜朗元首相に説明を求めるよう促されたが、応じなかった。 清和会が「森派」と呼ばれた時代に会長を務めた森氏をめぐっては、森派時代に裏金のキックバック(還付)が始まったのではないかとの指摘が今も消えていない。 共産党の井上哲士議員から「森氏に説明を求めるのが(裏金問題解決の)キーポイントの1つになっている、橋本議員は森さんを『政界の父』と慕っているという報道もある。ぜひ問題解明のためにも、森元総理がきちんと説明するよう、橋本さんから言われてはどうでしょう」と促された橋本氏は「私自身を、この政治の道に進めていただいたのも森喜朗先生でありまして、大変大きな存在であり、指導者です」
確定申告の最終日となった15日、岸田文雄首相が「納税の意味を考えて協力を」と発言し、ワード「納税の意味」がX(旧ツイッター)でトレンド1位となった。 自民党の派閥裏金事件をめぐり、裏金を納税すべきだとの批判が強まる中、岸田首相は予算委員会で、「納税の意味を考えて協力を」と述べ、確定申告を呼びかけた。 立憲民主党の田名部匡代氏への答弁で、首相は裏金事件について「深刻に受け止め、国民におわび申し上げる」としたうえで、「納税というものは社会のコストをできるだけ、多くの皆さんに支えていただくためのものだ」と強調。「ぜひこの納税の意味についてもお考えをいただき、ご協力を心からお願い申し上げる次第だ」と述べた。 この発言にネット上には「よくこんな偉そうなことが言える。まず、自民党議員に言うべきだろう」「納税の意味がないって示したのはお前んとこの議員と違うんか」「納税の意味分かってないの政治家じゃん」「
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く