自民党の裏金問題をきっかけに、注目が集まる「政策活動費」。政党から政治家に対し支給されるが、原資や使いみちなどについては公開されていない。自民党は政策活動費の原資は税金ではないと主張するが透明化を求める声は大きい。 そんな「政策活動費」について波紋を呼んでいるのが、自民党の二階俊博元幹事長(84)の3500万円にものぼる書籍代だ。2月14日には、二階元幹事長が代表を務める政治団体がその内訳を公表したものの、明かされた”大量購入”に批判が高まっている。 事務所の発表によると、購入したのは17種類、計2万7700冊。購入は“政策広報”のためで、“選挙区外の関係者に配布”したという。また、”出版社(作家)より最低買い取り数量を提案され購入”したものもあると説明した。 果たして、出版や購入の経緯はどのようなものだったのか? 本誌は購入額面の大きかった『小池百合子の大義と共感』(大下英治著/エムディ
鈴木俊一財務相は21日の衆院予算委員会で、16日から始まった所得税の確定申告に、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件が与えている影響に言及した。「国民が不安や怒りを持っていると感じている」と答弁。「税務署で担当職員が大変苦労しているのは申し訳ない」とも述べた。 【写真】混雑する税務署「裏金は所得」納税者らから批判の声が噴出 事件を受け国民には、派閥から議員側に還流した裏金が課税対象とならないことへの不満が高まっている。野党は裏金受領が脱税に当たる疑いがあると批判を強めており、立憲民主党の後藤祐一氏は「国民の声を肌で感じた方がいい」と訴えた。 鈴木氏は「私も関心がある。税務当局から、申告作業は大きな混乱なく進んでいると聞いた」と釈明。「国民が不公平感を抱くことがないよう、真摯に対応する」と引き取った。 立民の山岸一生氏は政治資金収支報告書に不記載のあった自民議員に対し、派閥からの還流資金の
国会でも問題視された、自民党の二階俊博元幹事長の政治資金管理団体が購入した「3500万円の書籍代」。二階氏は2020~22年分の収支報告書を訂正。書籍代として3472万円を追加して、購入内訳も2月14日に事務所が公表した。 「領収書や銀行の振り込み明細などが添付されていましたから間違いのない内訳でしょう。目立つのはノンフィクション作家である大下英治氏の著書が多いことです。1作品で数百冊から数千冊を購入しています。 また、購入数がもっとも多かったのは『ナンバー2の美学 二階俊博の本心(大中吉一監修、林渓清著)』で5000冊。支払った金額は1045万円にもなります。政治家について書かれた書籍で5000冊はベストセラー級です」(政治担当記者) ほかにも、政治評論家の著作や保守新党などで行動を共にした山谷えり子参院議員、松浪健四郎元衆院議員、自民党や新生党で一緒だった石井一元衆院議員の著作も。 「
読むためでなく、配るために本を買った──事務所が説明しても、国民の怒りは収まらないようだ。自民党の二階俊博・元幹事長が“カネ”を巡る問題で強い批判にさらされている。例えば政策活動費の問題だ。 【写真を見る】「ギャグセンある」と話題になった“ヨイショ本”のタイトル *** 自民党など複数の政党は、国会議員に政策活動費を渡している。だが、その使い道を明らかにする必要はない。 以前から「政策活動費には問題が多い」という報道は行われていた。例えば、朝日新聞DIGITALは2022年11月、「使途公表不要の政策活動費、20年で456億円 二階氏には50億円」との記事を配信した。 同紙の調べによると、2021年までの20年間で、主要政党の政策活動費は約456億円。最多は自民党の約379億円で、議員個人としては二階氏に最多の約50億円が支払われていたという。 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で国民からの批判が集中する中、2月16日から始まった確定申告を受け、「確定申告ボイコット」の呼びかけがSNSで拡散している。 【写真】元ヤクザのうどん、福岡名物になる 裏金をめぐっては、議員に納税させる案も浮上したが、森山裕総務会長は「納税はあり得ない」と述べたと報じられている。こうした自民党の姿勢に加え、岸田文雄首相が2月15日、確定申告の呼びかけをしたことが、SNSでの反発に拍車をかけている。 「自民党裏金議員が納税しなければ国民も納税しない」 「なんで議員さんたちは裏金キックバックなんでもありなのに、国民からは1円単位で納税させるのでしょうか?」 エックスで拡散されている「#確定申告ボイコット」のタグには、自民党議員への憤りが多数、寄せられている。 一般論として、国民が実際に確定申告をボイコットした場合、どうなってしまうのだろうか。税理士でもある
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、議員側に渡った裏金が課税対象とならないことへの不満が高まる中、2023年分の所得税の確定申告が16日始まった。「不公平だ」「野放しは許されない」。税務署を訪れた納税者から批判の声が一斉に噴出した。議員は裏金の使途を明らかにすべきだとの意見も聞かれた。 安倍派(清和政策研究会)を中心に、多くの議員が還流分を政治資金収支報告書に記載していなかったのに、政治資金として扱っている。長崎市の平松孝介さん(80)は「自分たちに都合の良いようにルールを決めている」と不満をこぼす。 裏金の一部を課税対象として議員に納税させる案が浮上していることには「われわれはきちんと申告しているのだから、同じようにすべきだ」と憤った。 「裏金を何に使ったのかがうやむやで、ごまかしているように感じる」。東京・浅草税務署を訪れた女性(41)は怒りをあらわにした。 政治資金には原則
政治資金問題をめぐり安倍派幹部の処分について、自民党内からも「離党すべき」との声が上がる中、26日の幹部会合でも結論は出なかった。 茂木幹事長は「自発的に政治責任をとるように」と発言し、党として正式に「離党勧告」などの厳しい処分も浮上しているという。 【映像】西田准教授「中間取りまとめの実効性は大変薄い」 そんな中、安倍派幹部の塩谷座長・高木前国対委員長が「離党や議員辞職の考えはない」と発言。これに対し、東京工業大学の西田亮介准教授は「深刻な問題にもかかわらず結論が早すぎる。全容が明らかになってない段階で『離党も議員辞職もしない』では国民は納得できない」と述べた。 さらに西田准教授は「安倍派幹部たちは早い段階で『最大派閥であった自分たちに離党勧告なんてできないだろう』『権力争いは避けるだろう』と考えていたようだ。だが今回はコロナ禍の緊急事態宣言発令中に銀座のクラブを訪れて離党勧告を受けた議
自民党派閥の裏金事件後、初となる本格論戦が衆参両院の予算委員会を皮切りにスタートした。徹底追及する野党に対し、岸田文雄首相は政治不信を払拭する具体論を語ることなく、問題の全容把握も事実上手つかずであると認めるなど防戦一方。「改革の先頭に立つ」との言葉とは裏腹に、及び腰の改革姿勢が浮き彫りになった。今国会最大の焦点の政治改革論議は、先行きが危ぶまれる。 ドワンゴ創業者・川上量生氏【政治とカネ わたしはこう見る】 29日、衆院の集中審議。「その場しのぎの偽装解散。ほとぼりが冷めたら元のもくあみになる」。立憲民主党の大西健介氏は、自ら率いた岸田派の解散を表明し、他派閥も追随させた首相の行動を切って捨てた。 「自民党全体が裏金に汚染されている」と二の矢を継ぎ、党としての実態解明が不十分な中で派閥解消などの再発防止策を打ち出した点を批判。「誰がいくら裏金をもらい、それを何に使ったのか。一体何人が関わ
自民党派閥の裏金事件をめぐり、その悪質性を露呈させた安倍派だが、連中に反省の色は見えない。「東京地検特捜部に恭順の意を示すべく、派閥単位で政治資金収支報告書を訂正するとしたものの、モタモタと先延ばしにしている」(自民党中堅議員)からだ。 安倍派5人衆の政治責任は塩谷座長を“生贄”で幕引きか…森元首相の介入で茂木幹事長が腰砕け およそ80人の所属議員が裏金をつくっていた安倍派は、31日にも収支報告書の訂正を総務省に届け出て、来月1日に派閥総会を開き、解散に向けた事務手続きなどを説明する見通し。 「個別の議員による収支報告書の訂正は2日に届け出る見込み」(安倍派関係者)というからふざけている。29日の衆参両院予算委員会の集中審議、31日からの代表質問で突っ込まれるのを避けたい意図がミエミエなのだ。 というのも、最高幹部の「5人衆」と座長の塩谷元文科相は、この週明けまでにそれぞれ会見。 「キック
「国民の信頼を損ねる大変深刻な事態を招いていることについて、自民党総裁として心よりお詫び申し上げます」 【写真】ニヤニヤが止まらない首相 1月29日の衆院予算委員会で、岸田文雄首相は自民党国会議員が政治資金パーティー収入の一部を政治資金収支報告書に記載していなかったことについて陳謝した。 「党の政治資金問題について答弁できる閣僚は、総裁である岸田首相だけと言われています。他の閣僚は党務から離れているからです。 そのため質問は必然的に岸田首相に集中します。今後も首相が『火だるま』になることは間違いありません。 この問題では野党の足並みが揃っていて、自民党所属の全国会議員への調査、立件が見送られた安倍派幹部6人の参考人招致などを求めています」(政治担当記者) また、岸田首相は同委員会で「安倍派(清和政策研究会)で30人以上、二階派(志帥会)で7人が政治資金収支報告書の訂正をしたことも明らかにし
脳科学者の茂木健一郎氏が19日、Twitterユーザーから過去の所得申告漏れ騒ぎを蒸し返されたことで、「お前らにごちゃごちゃ言われる筋合いはない!」などと激怒した。 このところ、右翼思想を持つネットユーザー、いわゆる“ネトウヨ”と呼ばれるユーザーたちとバトルを繰り広げている茂木氏。今月10日に茂木氏がネトウヨに対し「頭悪いやつが多くて本当に驚くね。びっくりするレベル。頭の悪いやつに限って、威勢がいい」などと痛烈に批判したことから、それに対する反論やバッシングが相次いでいる。 そうした中、ユーザーから2009年の所得申告漏れの件を蒸し返されたらしく、茂木氏は「ネトウヨの馬鹿どもが、脱税脱税って秋の虫みたいにうるさいから書いとくがな、オレが申告してなかったのは悪いよ。謝る、ごめんな」と詫びつつも、「でも、倍返しでたくさん払ったんだよ。ものすごく損した。その後も毎年たくさん納税して、国家の財政に
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