三振に倒れ、渋い表情の阪神・大山。昨季の日本一に貢献した主砲は、打率1割台でいまだ本塁打なしと不振にあえいでいる=10日、甲子園球場(水島啓輔撮影) シーズンが開幕し、各球団とも他の5球団との対戦が一巡したプロ野球のグラウンドで、感覚的な異変を訴える声がとても多い。複数のコーチや選手は異口同音に今季の「ある傾向」を指摘するのだ。 【写真】ミズノがNPB統一試合球の外箱を変更 ■昨季と同じボール? 「ボールが飛ばない。打たれた投手が『あっ、ホームランや』と思って振り返ると外野フェンス前でボールが落ちてくる、と喜んでいる。逆に打者は『これは入ったやろ』と思って打球を追っていると全然いかない、と嘆いている。選手たちからは『ホンマに昨季までと同じボールか?』と疑う声も聞こえてくる。飛ばないボールに戻したという話も聞かないし、感覚的な話なんだけど」 「今季はやたらにストライクゾーンが広い気がする。打