長崎県平戸市は、平戸観光協会が入る市所有のレストハウス(約780平方メートル)について、計画していた民放のテレビ番組企画に合わせた改修を断念すると発表した。 試算された費用が市の見込み額を大幅に超えた上、番組の放送が終了したのが理由。改修は番組とは切り離して行う。 レストハウスは平戸城に隣接し、地上1階地下1階の鉄筋コンクリート造り。同協会と売店が入居し、築33年で老朽化が進んでいる。 番組では大阪市の建築士がリフォームを担当。市は「観光活性化の話題づくりに」と、改修費用を総額1億5000万円と設定し、2015年2月から交渉を進めてきた。建築士は平戸港が一望できる展望所のアイデアを提示し、番組でも「初の公共施設改修」と予告。16年度末に完成予定だった。 その後、建築士は建物の耐震補強や電気、給排水設備の工事も必要として、費用を総額3億7000万円と試算。市議会からは「高すぎる」と批判の声が