糸賀 今日は「公共図書館を考える」をテーマに皆様にお集まりいただきました。 今、公共図書館が大きな変化の中にあり、また社会的な関心も高まっています。TSUTAYA図書館に代表される指定管理者制度の導入による運営形態の多様化に加え、以前からの「無料貸本屋」批判、読書離れや書店・出版業界の縮小、さらにはネット社会・電子書籍の普及などに伴って、市民のための知の拠点がどう変化していくのか、そういったことを議論していきたいと考えております。 まず、昨秋、松井さんが東京で開催された全国図書館大会(公益社団法人日本図書館協会主催)で、「文庫本の図書館貸し出し中止」を提案され、大きな反響を呼びました。新聞各紙でもこの提案を受け記事を載せ、そこには一般の読者からもずいぶん反響があったようです。 また、昨年の10月、読売新聞社が行った読書週間世論調査(2017年10月31日同紙掲載)では、公共図書館の図書購入