自動演奏機械の作業記録。 ふと久しぶりに音の出る作品を作る事にしたんだけど、そこに一つ条件を付けました。全ての部品を糸で縫い合わせて、「ネジや釘、ボンドなど他の方法を使わない事」です。他に釘を使わないで組み立てる方法としては、昔から伝わる組子とか木組というパズルみたいな方法もありますが、ちょっと違って紐を主体とした設計にしてみました。紐は動く部品がある機械と相性が良く、昔の帆船や複葉機によく使われています。引っ張る力だけで押す力が全く無い所が面白いので、いっその事全ての部品に使う事にしました。色々分からない事が沢山あったので結局四つほど試作品を作りました。 まず色々な太さの糸と穴の間隔を試してみて、太めの木綿糸と 10 から 8 ミリ程度の穴間隔を使う事にしました。合成糸の方が強いですが、この太さだと滑りやすく伸びやすいので木綿にしました。 次にフレームの設計。簡単なのは写真のように一枚板