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読み物に関するyuchiccoのブックマーク (42)

  • 嫁さんが心停止しまして(重い話)

    こんばんは。 ようやくブログを書こうと思えるまでに落ち着きました。 先週土曜日、3月15日(土)19時34分、嫁さんが目の前で心停止しました。 晩ごはんを作ってくれてたんですが、左胸辺りに今まで感じたことのない痛みを感じたとリビングにいた自分のもとへ来まして。 「土曜だし、少しくらい晩ごはん遅くなってもいいから休みなよー」「休んでも痛みが変わらなくて、今まで感じたことのない痛みなら、恥ずかしいとかじゃなく救急車呼ぶけど。とりあえず横になったら?」としばらくは横にならず座ってたんですが、とりあえず横になってもらい、自分は一瞬テレビに目をやってふと嫁さんを見たら… 顔面蒼白でした。 まさかと思い、脈を確認したら脈が振れず。 「心停止してる」 瞬時にただ事ではないことと判断して、119に救急車を要請し、救急隊が到着するまで心臓マッサージをしました。 社会人一年目に東京消防庁監修のもと、講習は受け

    嫁さんが心停止しまして(重い話)
  • 「奴隷の鎖」と呼ばれる太い鎖の左側の輪に男性の首が、右側の輪に女性の..

    「奴隷の鎖」と呼ばれる太い鎖の左側の輪に男性の首が、右側の輪に女性の首が繋がれていた。 「俺は命がけで家族のためにやりたくもない仕事をして、家族を養うために金を稼いでいるんだ。お前なんか子供と家で寝ていればいいくせに。俺の方が大変なんだ」 と、首に輪を嵌めた左側の男性は、右側の女性に向かって叫んでいた。 「そうだそうだ。男は帰りたくても家に帰れない。嫌な上司や得意先に頭を下げて、くたくたに疲れて帰れば家でも子供の面倒を見ろと要求される。一体いつ休んだらいいんだ。子供を作らなくても人は生きて行けるが、金を稼ぐ人間がいなきゃ生きて行かれないくせに」 と、男性に味方するつもりで別の男性が彼を後ろから引っ張った。 鎖は男性達の方に引かれたが、輪っかを付けた男性の首がギリギリと絞まった。 「まったく最近の男は甘えてるな。大黒柱として一家を養うのが男の役目だというのに、嫁に働かせて恥じもしない甲斐性な

    「奴隷の鎖」と呼ばれる太い鎖の左側の輪に男性の首が、右側の輪に女性の..
  • Aが見た/Aは見ていた

    一人称に比べて、三人称の小説は格段に難しいと言われる。視点が管理できないためだ。 筆者は小説執筆歴二年にして二冊の商業出版長篇を上梓するという幸運に恵まれたが、近刊である『オービタル・クラウド』では初めての三人称による記述を試みている。半年間という短い執筆期間で、初めての三人称による小説とその手法を自分のものにできたのは、早川書房の担当編集者I氏の指導のおかげでもある。 ここで忘れないうちに、三人称視点あり小説執筆手法を、再現可能な技術として記しておきたい。第一回目は、主語の助詞からはじめたい。例文は林と北野という人物によるスキット(寸劇)だ。 林はマグカップを持ち上げた。 「もう一杯、もらってもいいかな」 北野はコーヒーサーバーへ手を伸ばしながら苦笑した。 「飲み過ぎじゃないか?」 寝不足はカフェインの摂りすぎのせいだろう、と言いながら湯気の立つ黒色の液体をたっぷりと注ぎ込む。 これが「

    Aが見た/Aは見ていた
  • 違和感のある"感動の物語"の作られ方 - 斗比主閲子の姑日記

    離婚前の最後の一ヶ月間からとあるお願いをされたという"感動の物語"がまた話題になっていました。 離婚の条件は「最後の1ヶ月は毎日私を抱きかかえること」の最後の願いに思わず涙 | エンタメウス photo by Nicolás Orellana 以前の盛り上がり 前回は、2012年4月20日に有名ブロガーである百式さんが「素敵な話」として取り上げられ、 最後の1ヶ月 | IDEA*IDEA それを、2012年4月22日にゲスブロガーであるHagexさんが「どこがいい話か分からない」とこき下ろしていました。 どこがいい話か全然わからない話 - Hagex-day info 当時Hagex経由でこの話を知ったtopisyuは、一読者としてどこがいい話か分からないのと同時に、変な話だなと思っていました。末期ガンなら見た目で死にそうなのは分かりそうなものなのに、死ぬ直前まで気付かないなんてことが

    違和感のある"感動の物語"の作られ方 - 斗比主閲子の姑日記
  • お客様、お客様。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    えーおくつろぎのところ大変失礼いたします、切符を拝見いたします、あーどうもありがとうございます、ありがとうございます。 あーお客さま、こちらの切符ですけれど、失礼ですがどちらまでお買い求めいただきましたでしょうかーあー途中までですか、えーお客さま、大変申し訳ないのですが、あー切符をご購入の際には来行き先をちゃんと指定していただくことが規則となっておりまして、いえ決してそのことをとがめているわけではございませんでして。 しかしえーなにぶんそういうことになっておりますので、大変お手数なのですが、どちらで降りられるのかだけはお決めいただきたく存じます。 んーそうは言ってもすぐに決められないというのも、えーそれはそれでわかります、わかりますともお客様、私事ではなはだ恐縮ですけれども、私だってこんないい年になってまで車掌のままで毎日こう切符に向かってパッチンパッチンとやっているつもりではありません

    お客様、お客様。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • こんな夢を見た。 高校生のカップルが繁華街にいる。 二人はまだコトを致し..

    こんな夢を見た。 高校生のカップルが繁華街にいる。 二人はまだコトを致していないが、互いにそろそろ時期だと考えており、ラブホに入りたいと思っている。 二人は互いが制服姿であることに気がつき、繁華街の安い洋服店で買った私服に着替える。 準備は整ったが、最後の一歩を踏み出せず、二人は繁華街を行ったり来たりする。 私はそんな二人が、生徒指導の教師に見つかりはしないかとひやひやしている。 と、その時、なぜかそれとわかる、教師の携帯電話の着信音が道に響き、やがて私に朝を告げるアラーム音に変わっていった。 私はモテぬ。路端の自販機よりモテぬ。清い清い高校生時分には、夢に見た体験など起こりようも無かった。 あの二人は先生に見つかったのかしらん。それとも見つからずに、遂に思いを成就させたのかしらん。 起床後もいたずらにときめく胸を押さえながら、私は今日も会社へと向かうのであった。(完)

    こんな夢を見た。 高校生のカップルが繁華街にいる。 二人はまだコトを致し..
  • おばちゃんが引きこもりから救ってくれたかもって小話

    引きこもってた時期がある 社会復帰にチャレンジして駄目、を繰り返してのべ4年くらい 部屋に一人で居ると脳内で会話したりするようになって 独り言みたいな事を言うようになった 街でちょっとオカシイ人が一人で喋ってるのを見かけた事があるけど あれに近づいていってるのか、と自分でも恐怖を覚えた 1年くらい前にまた社会復帰に挑戦し始めた頃に 会社の近くで喫茶店を見つけた 「カフェ」って呼称は似合わない、まさに喫茶店。 そこに小さいおばちゃんが働いてた ジュディマリのボーカルの30年後みたいな可愛らしいおばちゃん。 そのおばちゃんはやたら話をしたがる人で 俺の必要最小限以下の相づちでも不満そうにする事無く、話しかけて来た 暇な店なりに他のお客さんが来た時には その人にも話しかけまくってたから当に話好きなんだろう 無職の時期があると全てにおいて自信がなくなる。 「仕事何してるの?」なんて質問を想像する

    おばちゃんが引きこもりから救ってくれたかもって小話
    yuchicco
    yuchicco 2014/03/02
    正しいおばちゃんの使い方。
  • 思ったことを口に出す後輩

    見てて不思議な後輩が居る。思ったことをすぐ口に出すやつなんだけど、どれも的を射ているような事が多くて今ちょっとしたうちの部署の注目人物になりつつある。厳しくて仕事が出来る課長とかに飲み会の席で「家だと浮いてるんじゃないですか?」とか言ったりするの。俺はそんなこと言うと雷が落ちるぞって思いながらヒヤヒヤしてる。で当にそうみたいで課長がいきなり泣き出すんだよ。家で居場所がないみたいで残業して帰ったり、誰か飲みに誘ったり遠回りして帰ってるらしい。その事を同期の別の社員に話すと、採用の時立ち会ったらしくてその時のエピソードを教えてくれた。その後輩は元々面接の内容はお粗末で落とすつもりだったらしい。面接で言った志望の理由が「会社説明で貰ったパンフレットの絵が素敵だったのでここで働きたいと思った」とか非常識なものだったとか。そんで今年の学生はあまりに酷いって話題になったのね。でも実はその絵を描いたの

  • 社食のおばちゃんとわたし

    ﹆ @bit_310 きょうの社ですでにつがれてる普通盛りのごはんを取ろうとしたところ「ちょっとお姉さん、大盛りでなくていいの?」「あ、じゃあおねがいします」 2013-12-20 13:03:43 ﹆ @bit_310 最初は「ちょっとおおめで」って言ってたので普通盛り用の器におおめにつがれるくらいだったのに、いつの間にか大盛り用の器に移行して、いまでは大盛り用の器におおめにつがれてる気がする 2013-12-20 13:27:07

    社食のおばちゃんとわたし
  • 【画像あり】「日本語大賞」 小学4年生の書いた文章が凄すぎる…(´;ω;`)ブワッ : 暇人\(^o^)/速報

    【画像あり】「日語大賞」 小学4年生の書いた文章が凄すぎる…(´;ω;`)ブワッ Tweet 1: アンクルホールド(岡山県):2014/02/11(火) 13:41:11.13 ID:3+oXbxiI0 「日語大賞」小学生の部。 おそらくその子のお母さんは癌だったのでしょうか、 味覚障害は抗がん剤による副作用で私もかかり未だに抜けません。 ちょっとウルッとくる、いい話。 https://twitter.com/kazueDEAF/status/433050636431552514 3: シャイニングウィザード(東京都):2014/02/11(火) 13:44:05.60 ID:m9dMeX7B0 これは反則だろ…… 18: TEKKAMAKI(チベット自治区):2014/02/11(火) 13:56:32.89 ID:sgroOYcj0 小4の文章力というのなら驚きだ 10: トペ

    【画像あり】「日本語大賞」 小学4年生の書いた文章が凄すぎる…(´;ω;`)ブワッ : 暇人\(^o^)/速報
  • 機嫌のいい犬のための技術 - 傘をひらいて、空を

    お母さんと赤ちゃん、女の子、私。飛行機の席はそのように配置されていた。もちろん知らない家族だ。赤ちゃんはふんふんというような小さい声を出して、お母さんもひそひそ声でこたえている。女の子は幼稚園児といったところか、なんだか思いつめたような顔で、びしっと座っている。飛行機が怖いのかもしれない。わかるよと私は思う。私だって飛行機に慣れるまでは、わくわくしながらちょっと怖かった。もう大人だったけれども。 どうもすみませんとお母さんは言った。何もすまないことはされていないので、お邪魔しますねーとこたえて座った。女の子はやっぱり背筋を伸ばして、膝の上の絵は閉じたまま、まっすぐ前を見ている。こんな大きい機械が自分を乗せて飛ぶなんてほんとうに意味がわからないし、そりゃ緊張するよねえ、と私は思う。けれども私はもうすれっからしの大人なので、彼女の気持ちをほんとうにはわからないんだろうなと思う。思いながら快適

    機嫌のいい犬のための技術 - 傘をひらいて、空を
  • またね。が最後の時もある。 - 心のパンツは脱げるのか?

    何故かずっと心に残っている言葉がある。 高校を卒業した春休み。卒業したから春休みとは言わないのかもしれないけれど。 都内の大学に進学が決まっていた僕は1人暮らしするアパートも決まりあと何日かで上京っていうくらいの頃。 特に用事もなく行った屋で元クラスメイトのカンダさんに会った。 カンダさんは女の子。今では高校何年生の時だったか覚えていないけれど同じクラスだった事がある。あれ?中学も一緒だったっけ? ここら辺記憶が曖昧。 何しろ卒業後地元の屋であった。 別に断りを入れる必要もないのだけれど、僕はカンダさんが好きだったわけではない。 特に仲が良かったわけでもない。 ただのクラスメイトで「あー久しぶりー」って言うくらい。意識もしていない。 だから、その時屋の入口でお互い自転車を止めて何を話したのかは覚えていないのだ。 「どこの大学いくの?」だったのかもしれないし、 「何で今日こっちにきたの

    またね。が最後の時もある。 - 心のパンツは脱げるのか?
  • 岡本かの子 快走

    中の間で道子は弟の準二の正月着物を縫(ぬ)い終って、今度は兄の陸郎の分を縫いかけていた。 「それおやじのかい」 離れから廊下を歩いて来た陸郎は、通りすがりにちらと横目に見て訊(き)いた。 「兄さんのよ。これから兄さんも会社以外はなるべく和服で済ますのよ」 道子は顔も上げないで、忙がしそうに縫い進みながら言った。 「国策の線に添ってというのだね」 「だから、着物の縫い直しや新調にこの頃は一日中大変よ」 「はははははは、一人で忙がしがってら、だがね、断って置くが、銀ぶらなぞに出かけるとき、俺は和服なんか着ないよ」 そう言ってさっさと廊下を歩いて行く兄の後姿を、道子は顔を上げてじっと見ていたが、ほーっと吐息をついて縫い物を畳の上に置いた。すると急に屈托して来て、大きな脊伸びをした。肩が凝(こ)って、坐り続けた両腿がだるく張った感じだった。道子は立上って廊下を歩き出した。そのまま玄関で下駄を履(は

  • 第7回 それで、そのとき文化系男子は何しているの? | 青弓社

    真魚八重子(映画文筆業。「映画秘宝」「キネマ旬報」「TRASH UP」ほかで執筆多数) 「~系女子」という表現のブームに便乗して、この連載も女子の諸事情について映画を通じて書いているけれど、正直なところ、文化系女子と文化系男子であまり大差はないんじゃないかと思っている。肉系の女性なら裕福な男性を狙い撃ちして結婚でアガリとか、マッチョは男らしい社内でのあり方を貫いて管理職競争で生き残るなど、性を有効利用し、性の役割を疑わないことで生き方の道が変わったりするから、性別は重要ではあるものの、何か違ったところに焦点を当てている、文化系男子/女子は、趣味に没頭したり、考えすぎなタチが招く恋愛の苦しみや、孤独や、現在が生きづらいことの感覚はあまり大差はないと思う。「文化系男子でも風俗に行く人は行く」くらいしか、女性にはない施設だから、決定的な違いはないような気がする。 そして、女子同士の腹の探り合い

  • 幻想の英雄・全文公開

    津田信は、1974年5月から7月の3ヶ月間、28年ぶりに帰還した元日兵小野田寛郎と共同生活をし、その手記「戦った、生きた」を『週刊現代』に連載しました。これは、のちに『わがルパング島の三十年戦争』と改題されて、講談社から出版されました。 しかし、この手記は、真実を歪めて書いたもので、その罪の意識から、津田信は、3年後の1977年6月に、手記代筆の真相を暴露した書下ろしノンフィクション『幻想の英雄-小野田少尉との三ヵ月』を図書出版社から刊行しました。 *全文公開は、2014年8月いっぱいで停止しました。 *なお、書は電子書籍化(有料)しましたので、そちらで 読んでいただけるとありがたいです。 小野田少佐との三ヵ月「幻想の英雄」 津田信 (2014/8/4) - Kindle

  • 友達が減っていくのが、大人の証です。:日経ビジネスオンライン

    今年の成人の日は、所用があって、自転車で都内を走り回っていた。 サドルの上から街場の風景を眺めてみるに、成人式に振り袖を着る女子の数は、明らかに増加している。 理由のひとつは、振り袖の値段がリーズナブルになったかららしい。 たしかに、私が新成人だった当時は、和装一式の値段は数十万円が相場だった。 レンタルでさえ、着付けとコミで数万円は下らなかったはずだ。 それがいまは、50万円を超える値段のブツは、むしろ少数派になっているのだそうで、なるほど、そういう意味では、うちの国の経済と文化は、少しずつでも健全化しつつあるということのかもしれない。 そんなことより、前々から私が不思議に思っているのは、成人式に集まる新成人の出席率が、年々高まっているように見えることだ。 聞くところによると、記念品の贈呈が廃止され、式典に費やす予算を節約する自治体が増えているにもかかわらず、成人式への出席率は、平成に入

    友達が減っていくのが、大人の証です。:日経ビジネスオンライン
  • 育児中の夫への殺意の話、の裏話。 - スズコ、考える。

    前回の、育児中に夫に感じるストレスに関するエントリをたくさんの方に読んでいただきまして、色んなコメントも頂きました。 私は前回のエントリ 育児中に感じる、寝ている夫への殺意とその対処法。 - スズコ、考える。 は、ある特定の範囲の方に向けて書きました。 それは、文中に出てくる「ステップ1」で解決しなかったママ。 逆に言うと、その人以外に読んでもらうことは想定せずに書いたともいえます。そこにだけ向けて、書きたかった。 やや釣り要素を含んでいたタイトルのせいもありアクセスが増えてしまったのですが、結果的にはそのお陰で読んで欲しい層の方の目にも触れるチャンスが増えたのではないか、と自分なりに考えています。 ブコメやツイッターでの感想の中には、コミュニケーション不足、もっと夫婦で話しあうべき、夫がもっとしっかりするべき、等々、ええほんともうその通りなんです、というご意見もたくさんあったと思います。

    育児中の夫への殺意の話、の裏話。 - スズコ、考える。
  • ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

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  • いずくんぞこの花の、わが目の前に 大西科学 - Look Back センター試験 - 教育:朝日新聞デジタル

    いずくんぞこの花の、わが目の前に 大西科学 2014年1月14日00時00分

    いずくんぞこの花の、わが目の前に 大西科学 - Look Back センター試験 - 教育:朝日新聞デジタル
  • 路地の奥、記憶の底、そして「青春の残滓」 - ohnosakiko’s blog

    10代の終わりから20代前半にかけての5年間、東京に住んでいた。5年のうち4年半くらいが池袋。パルコがDCブランド展開で賑い、西武美術館が刺激的な展覧会を連発し、改装前の文芸坐があって、サンシャイン60が出来た頃。その昔、青江三奈の『池袋の夜』で歌われたイメージが払拭されようとしている時期だった。 名古屋に帰ってきてからもう30年余りになる。最初のうちは知人友人のも含めて展覧会を観に(たまに自分がやりに)、毎月のように上京していたが今では年に数回行くくらいになった。池袋にはほとんど用事がなく、自分の住んでいたあたりになると32年間まったく足を向けていない。 ある時ふと、昔住んでいた街に行ってみたくなった。グーグルマップは見ないで、実際に歩きながら変貌を確かめたいと思った。 池袋東口を出て明治通り沿いに歩いていき、商店街の道を折れる。平屋の個人商店や民家が並び、ところどころ緑があったこの通り

    路地の奥、記憶の底、そして「青春の残滓」 - ohnosakiko’s blog